よい「賃貸経営」をするために考慮したいこと
一方、地元の小規模管理会社は、大手にはできないようなことを柔軟に対応してくれたり、大手にはないスキルがあったりします。加えて大手管理会社から独立して、自分の管理会社を経営している凄腕の経営者も大勢います。
私が過去に依頼していた管理会社の社長はとても頼りになりました。
現在は、家賃滞納の取り立てを保証会社で肩代わりするケースが増えましたが、その社長はご自身で家賃回収の督促をしてくれます。
私が「社長さん自ら大変ですね」と声をかけると、「いやいや、腕が落ちますんで、これがわれわれの仕事ですから!」と心強い返事がきたものです。
このようにポリシーをもって運営している管理会社は、闇雲にAD(広告料)を増やさない、高額な費用を取らないケースもあります。「それは管理料の中にすべて入っていますから」という管理会社の店長もいました。
経営基盤がぜい弱な管理会社の注意点
ただ、小さな会社は大手に比べて経営基盤がぜい弱になる傾向にあり、倒産の可能性が高まります。以前、私自身も危ない目に遭いました。管理をお願いしたときはとてもよい管理会社でしたが、ある月から家賃の支払いが遅れはじめたのです。
毎月20日に私の口座へ家賃を振り込んでもらうはずが、22日になり、23日になり、25日を過ぎ……だんだんと遅れて、連絡もつきにくくなりました。
「これはマズイ!」と感じて、すぐに他の管理会社へ変更しました。変更前の管理会社はその1年後に倒産してしまい、オーナーには家賃収入の一部が戻ってこなかったといいます。
こうした例は稀だと信じたいですが、必ずしも大手だけがいいわけではなく、しっかりと管理会社を精査して選択すべきです。
管理会社としてのスキルはもちろん、ポリシーとプライドをもって仕事をしている、そんな方とパートナーを組むことができたら、本当によい賃貸経営ができるでしょう。
名取 幸二
株式会社ペスカトーレ
代表取締役
杉田 卓哉
一般社団法人マネー総合研究所
所長
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