(※写真はイメージです/PIXTA)

タワーマンションでの暮らしぶり、そして一般世帯の居住者たちが「借りて後悔していること」とは…? 国土交通省公表の「不動産価格指数」の推移とともにみていきましょう。

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    タワマン、「無理して」借りなければ…

    タワーマンション(以下、タワマン)とは、主に地上20階建て以上の居住用高層建物のことを指す。綺麗で快適、そして高所得者層が暮らすイメージがあり、立地やセキュリティに長所がある一方で、停電でエレベーターが使えなくなったら、など災害時の短所も指摘されているタワマンだが、実際の暮らしぶりはどんなものなのだろうか。

     

    賃貸にてご夫婦で暮らす20代女性、30代男性からそれぞれ聞き取りをおこなった。

     

    まずは、結婚を機に2年半前から都内のタワマンに住む清水さん(仮名・20代/女性)。部屋は家賃17万円の1DKで、夫の年収は約600万円、ご本人はパートとして働いている。

     

    年収600万円というと、手取りは月に37.5万円ほど。手取りの3分の1の額が家賃の目安とされることの多いなか、妻の収入もあるとはいえ、賃料に17万円をかけるのはかなり高いほうと言ってよいだろう。

     

    「子どもが生まれて大きくなったら、もう少し広いマンションか一戸建てを購入するつもりでした。でも、タワマンでの生活には昔から憧れがあって。家を購入するまでは1DKで構わないから賃貸のタワマンに住みたい、と提案したところ、夫も乗り気だったので。少し頑張って、夫の職場にアクセスのよい部屋を借りました」

     

    憧れのタワマン生活がスタートしたが、純粋に楽しめたのは最初の数ヵ月だったと言う。

     

    「エントランスひとつとっても綺麗なのでテンション上がりましたよ。最初は。まあでも、それって時間が経てば飽きることなので……」

     

    “憧れ”のパワーが収束していくと、やはり金銭面が気になるようになっていったとのこと。

     

    「暮らしぶり自体に不満があるわけではないんです。ただ、家賃のわりに狭いのも段々気になってきて……。新型コロナのパンデミックで家にいる時間が増えたときに、強く感じました。

     

    将来的には子どもの小・中学受験なども考えるかもしれませんし……。今の調子で頑張れば不可能というほどではないと思いますが、タワマンに住んでいた分、貯金できていたら随分と楽だったろうとは思います。タワマンにこだわらなくても、生活に便利な立地はたくさんありますもんね。

     

    でも無理して借りなければ、とてもよい住居であるとは思います」

     

    『無理して借りなければ』と締めくくった清水さん。現在は、タワマンとは別の物件を探しているということだった。

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