(※写真はイメージです/PIXTA)

生命保険に加入している方のもとへ、例年、10月に生命保険会社から「控除証明書」が郵送されます。年末調整・確定申告のときに「生命保険料控除」の申告をするために必要な書類ですが、加入中の保険の重要事項が記載されており、無駄な保険に入っていないか等の見直しをするのによい機会でもあります。そこで、本記事では、「生命保険」のチェックポイントについて解説します。

まず「保障内容」「加入目的」を確認する

生命保険は、自分が亡くなった場合と「高度障害状態」になった場合に家族の生活費等をカバーする保険です。したがって、保険金額がいくらかと、万一の場合に家族がどのように保険金を受け取れるかということが極めて重要です。

 

保険金額については、過不足があってはなりません。もしも足りなければ、最悪の場合、残された家族が苦しむことになりかねません。逆に、多すぎる場合には、保険料を無駄に支払っていることになります。

 

控除証明書には、保険の保障内容や保険料の額(月額・年額)が記載されています。そこで、保険種類、保険料等、主要な内容を確認してください。

生命保険の種類

まず、生命保険の種類です。生命保険は以下の5種類です。

 

【掛け捨ての保険】

・収入保障保険

・定期保険

 

【貯蓄も兼ねた保険】

・終身保険

・養老保険

 

【両方をミックスした保険】

・定期付き終身保険

 

それぞれ、どのようなものか説明します。

 

◆収入保障保険・定期保険|生命保険のスタンダード

まず、「収入保障保険」と「定期保険」です。これらは「少ないお金で大きな保障を備える」という生命保険の本来の目的に最も合致した保険です。

 

いずれも、期間が決まっていて、「掛け捨て」である代わりに、割安な保険料で大きな額の保険金(死亡保険金・高度障害保険金)を設定できます。したがって、働き盛りの間だけ、大きな保障を備えることができます。

 

「収入保障保険」は、保険期間中に亡くなったら、その月から毎月、給料のように「10万円」「20万円」等の一定額の保険金を受け取れる保険です。たとえば、35歳の人が期間が「65歳まで」、保険金額が「月15万円」のプランに入った場合、加入直後に亡くなったら、遺族は30年間にわたって毎月15万円、総額5,400万円を受け取ることができます。裏返せば、何事もなければ毎月15万円ずつ、保険金の総額が減っていき、65歳まで生きれば保険金額はゼロになります。その分、保険料が生命保険のなかでも最も割安に設定されています。

 

これに対し、「定期保険」は、加入期間中いつ亡くなっても一定のまとまった保険金を受け取れる保険です。たとえば、保険期間「30年」、保険金額「3,000万円」に設定したら、加入直後に亡くなっても、30年目の保険期間満了前に亡くなっても、遺族は3,000万円を受け取れます。

 

なお、定期保険のなかには、保険期間が5年または10年で自動更新され、保険料が上がっていくタイプもあります。更新ごとに保険金額を見直すことができます。

 

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