フィリピンの輸出動向
フィリピンの8月の輸出額(通関ベース)は前年同月比4.2%増(前月:同0.9%減)の67億ドルとなり2ヵ月ぶりに増加した(図表13)。
輸出の基調は昨年末から世界的な需要の鈍化や一次産品の価格下落により減少傾向が続いたが、5月以降は電子製品の需要が持ち直して増加に転じつつある。の伸びに転じている。
一方、輸入額は前年同月比13.1%減(前月:同15.2%減)の108億ドルとなり10カ月連続の前年割れとなった。結果として、貿易収支は▲41.3億ドルの赤字となり、赤字幅が前月から0.7億ドル縮小した。
輸出シェア上位10品目をみると、まず輸出全体の6割近くを占める電子製品が同6.1%増(前月:同7.6%増)となり、4ヵ月連続で増加した(図表14)。
電気製品の内訳を見ると、電子データ処理機(同30.9%減)は減少したが、主力の半導体デバイス(同14.0%増)が増加した。
その他9品目については精錬銅(同414.0%増)、金(同170.3%増)、化学品(同28.5%増)、その他鉱業品(同11.6%増)、その他製造品(同6.7%増)、イグニッションワイヤーセット(同5.9%増)、電子機器・部品(同0.5%増)が増加した一方、金属部品(同11.1%減)と機械・輸送用機器(同2.1%減)が減少するなど、増加した品目が多かった。
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