どうしたらインフレ下でも資産を減らすことなく、自分・家族を経済的に守り、持続可能で豊かな生活を確保できるか。その基本となる考え方を、経済評論家・政策アナリストの池田健三郎氏は著書『「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得』(日東書院本社)の中で伝授しています。考え方ひとつで資産は増やせるのだとか。そこで本連載では、その考え方を本書から一部抜粋して紹介します。

失ってもいい金額で超ハイリスクな投資を楽しむ

基本的に、真面目に資産運用を行うのは当然として、そうはいっても少々は遊びの要素を入れたり、夢を見たいという方もいるかもしれません。

 

その場合、資産を4分割し、「円建てで元本保証なし」のカゴの中に、「超ハイリスク」の小さなカゴを一つ作って、自ら設定した枠内で楽しむというのも悪くないでしょう。

 

そのカゴの中には、遊びやギャンブル感覚で「たとえ全て失っても後悔しない金額」を入れておきます。それで将来、化けるかもしれないFXや暗号資産、先物取引(投資ではありませんが宝くじや競馬を入れても良いでしょう)などに投資していくというやり方です。

 

ただし、いくら儲かりそうでも、このカゴに多くの資産を注ぎ込むのはいけません。とにかく分散投資を心がけ、その一部をハイリスク・ハイリターンに置くにとどめる、これを徹底してください。

 

自分の今置かれている状況に応じて、どれぐらいリスクが取れるのか判断するのも人それぞれです。そこをどう考えていくのかも重要になっていくことでしょう。

 

超ハイリスクな投資で得たお金を増やす方法

例えば、たまたま競馬で大穴を当てて50万円入ったとします。競馬の資金はそもそも超ハイリスクのカゴから出したものか、生活費以外の「あぶく銭」から生じたもののはずです。

 

そこから「わらしべ長者」的フェーズが始まります。日本円で50万円を、贅沢な飲食などに消費するような使途はもったいない、と考えるのでしたら、これをどのように増やしていくか考えてみましょう。

 

昔話に登場する「わらしべ長者」は、1本のわらしべを次々にいろいろなものに交換していき、やがて大きな富を得ることに成功しますが、資産運用の場合は、まず(A)円建てで運用するのと、(B)外貨にするもので25万円ずつ二分割して、さらに(1)元本保証ありのものと、(2)変動するものでまた半分の12万5000円ずつ4分割します。

 

(2)-(A)でリスクがあって変動するものとして株を買うのであれば、自動車が好きな人ならばトヨタ自動車、(2)-(B)ならテスラを買うのも良いでしょう。

 

ただ、12万5000円ではトヨタ自動車の株(100株)は買えないので、トヨタグループ株式ファンドやNF自動車T17というETFを買うという手もあります。

 

(1)-(A)の円建ての元本保証ありの金融商品というのは、現状は低金利ゆえに魅力的なものは見出し難い状況です。ただ、万一の際の担保にできるという点を踏まえて日本国債を買うという手もあるでしょう。(1)-(B)も為替変動を考慮してMMFやFXが良いかも知れません。

 

今回は分かりやすく(1)と(2)を均等に分けていますが、投資という意味においては(1)の元本保証のカゴはかなり小さくても良いと思います。

 

とくに「あぶく銭」ならば25 万円ずつではなく、10万円対40万円くらいの比率で良いかもしれません。

次ページお金を4分割にしてリスクを分散して管理すべし

※本連載は、池田健三郎氏による著書『「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得』(日東書院本社)より一部を抜粋・再編集したものです。

「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得

「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得

池田健三郎

日東書院本社

日銀出身のアナリストが教える、これからのマネー戦略! デフレ時代の終焉――いま「動かないお金」を持つのはキケンです。 インフレ時代のお金の不安、解決します。 長らくデフレが続いていると思っていたら、いつの…

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