(※写真はイメージです/PIXTA)

中国で働くビジネスパーソンは、「グループチャット」がなくてはならない存在となっています。ビジネス上、日本でも当然重要ではありますが、中国のそれは「チャイナ式コミュニケーション」といえるほど常軌を逸しています。では、具体的にどのような使われ方をしているのか、東洋証券の上海駐在員事務所に在籍する奥山要一郎所長が解説します。

中国のコミュニケーションは「グループチャット」ありき

「では、立ち上げますか!」――。

 

とある上場企業の董事会秘書(役員クラス)がおもむろにスマホを取り出した。立ち上げるのは、対話アプリの微信(WeChat)の「群聊(群組聊天)」。つまりグループチャット(グルチャ)だ。

 

初対面で挨拶したばかりの企業幹部が音頭を取り、あっという間に我々とIR担当者などが入った数人規模のグルチャが誕生。このなかで情報交換を行い、あっという間に取材の約束ができた。

 

何でもスピーディーに物事が運ぶ中国。一度も会ったことがない人でも、チャットでつながれば話が円滑に進む。これに慣れてしまうと、電話やメールで時候の挨拶から始めるのが億劫になってしまうほどだ。

 

グルチャありきのチャイナ式コミュニケーション。WeChatを調べてみたら、私は156のグループに参加していた(これでも少ない方だと思う)。

 

まぁ、半分以上はそれほど書き込みがなく休眠状態という"グルチャあるある"だが、アクティブなモノも多く、毎日のように誰かが何らかの発言をしている。たわいもない書き込みもあれば、重要なお知らせや情報もあるため、いきおいWeChatから目が離せない。眉間にしわを寄せながら常時スマホを鬼チェックする人が多いのもうなずける(私のことだ)。

 

なかには、見覚えがないグルチャもあった。金融業界で働く中国人が集まるグループで、知人が良かれと思って私を勝手に入れたらしい。断るのも無粋なので、そのままROM(リードオンリーメンバー)として皆のやり取りをひっそり閲覧している。

 

基本的な仕組みはLINEのグルチャとほぼ一緒だ。友人や家族がメンバーのお喋りタイプもあれば、趣味や仕事の情報交換がメインのグループもある。

 

グループチャットの使い方…中国ならではの特徴

中国ならではの特徴を挙げてみよう。まずはやり取りが盛んなこと。遠慮しがちな日本人と異なり、中国人はガンガン突っ込んでくる。意見交換が活発になって議論が深まり、有意義と感じることもしばしば。

 

ただ、自分語りで暴走する人がいたり、空気を読まない発言で気まずい雰囲気になったりと"副作用"も多い。

 

基本的に参加者任せの自由な情報交換スペースだが、不規則発言や喧嘩・罵倒まがいの投稿をする人は、管理人たる発起人(立ち上げ者)によって退場させられることもままある。

 

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※本記事は、東洋証券株式会社の中国株コラムから転載したものです。
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