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クレジットカードの使い方を誤ると、ブラックリスト入りして生活に支障が出てしまうことがあるため注意が必要です。本稿では、ブラックリストに載ってしまう主なケースや、自分がブラックリスト入りしているか確認する方法、解除されるまで何年かかるのかなど、ブラックリストについて岡山県司法書士会の立山慶之司法書士監修のもと詳しく解説します。

短期間にいくつものローンやカードで申し込んだ場合

典型的なケースの2つ目は、いわゆる「申し込みブラック」です。

 

ローンやカードの作成を短期間に何社も申し込む人は、貸金業者からすると「いくつも借入れをしなければいけないほどにお金に困ってる人」であり、ブラックな人と見なせるので審査に落ちやすくなります。

 

申し込みをしたという情報は信用情報機関に登録される情報の1つで、審査に落ちた場合でも原則6ヵ月間は消えません。短期間に何社も申し込みをした場合、申込先の企業は他社での申込状況も確認できるので、申し込みブラックかどうかを確認できます。

 

もちろん、ローンやカードを申し込むこと自体は何ら問題ない行為ですが、「数打てば当たるだろう」と考えて何社も申し込んでしまうと、申し込みブラックになって逆効果になる可能性が高いので要注意です。

債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)をした場合

典型的なケースの3つ目は、債務整理をした場合です。

 

債務整理をすると、本来返済すべきお金を返済しないことになるので事故情報として扱われます。KSCでは債務整理のうち任意整理は事故情報として登録されませんが、基本的には債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)をするとブラックリストに載ると考えておくほうが良いでしょう。

 

なお、「債務整理をするとブラックリスト入りして生活に支障が出るから」という理由で債務整理を躊躇する方がいますが、債務整理を躊躇して延滞期間が長くなると、利息が膨れ上がったり資産を差し押さえられたりする場合があります。

 

ブラックリスト入りすると後述のデメリットが生じることは確かですが、返済が滞った状態が続けば問題が大きくなる可能性がある点にも留意が必要です。

ブラックリスト入りで生じるデメリット

ブラックリスト入りで生じるデメリットとは「さまざまな制約によって普段の生活で困る可能性があること」です。ブラックリストに載ると解除まで何年もかかり、日ごろ生活する中で困る場合があります。

クレジットカードの作成や利用ができない

クレジットカードの新規作成を申し込むと、申込先の企業では信用情報の確認を行うので、ブラックリストに載っていればカードは作れません

 

また、クレジットカードの返済が滞ってブラックリスト入りすれば、基本的にそのカードは使えなくなります。普段の買い物でクレジットカードが使えなくなる点は大きなデメリットです。

 

返済の遅延を起こしたクレジットカード以外のカードについては、その人がブラックリスト入りしたことにカード会社が気付くまでは使えても、途上与信によってブラックリスト入りしていることをカード会社が知った段階で使えなくなる可能性があります。

 

途上与信とはカード利用者の返済状況等を審査することで、その人に問題がないかどうか確認するためにカード会社が行う審査です。途上与信によってブラックリスト入りが知られれば、カードが利用停止になることがあります。

新たな借入れやローン契約の締結ができない

ブラックリストに載っている場合、金融機関からすればお金を貸しても返ってこない可能性が高い人ということになるので、新たな借入れやローン契約には応じてもらえません。生活費が足りずにキャッシングを利用していた場合でも、ブラックリスト入りした後は利用できなくなります。

 

住宅ローンや自動車ローンを組めなければ、不動産や車のような大きな買い物は難しくなりますし、事業ローンや教育ローンを組めないと事業資金や教育資金を確保できず、事業の存続や子の進学に影響が出る可能性もあります。

次ページその他、ブラックリスト入りで生じる日常の制約

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