(※写真はイメージです/PIXTA)

電気料金が高騰するなか「住宅用太陽光発電システム」の導入は有効な選択肢です。ただし、発電した電力を効率よく利用するには「蓄電システム」が不可欠です。また、多額の初期投資費用を回収するのに役立つ公的制度があります。東北大学特任教授の竹内純子氏、FPの風呂内亜矢氏、スマートテック監修の『どうする!? 電気代 節約完全マニュアル』(ART NEXT)よりスマートテックによる解説をお届けします。

太陽光との併用で節約効果が大幅にアップする「リチウムイオン蓄電システム」

太陽光発電システムで発電した電力や、電力会社から購入した電力を溜めておくための装置が「蓄電池」です。

 

蓄電池には昔ながらの「鉛蓄電池」や「ニッケル水素電池」もありますが、現在の一般住宅用蓄電システムに使われるのは、大容量かつコンパクトで軽量、かつ寿命の長い「リチウムイオン蓄電池」が主流となっています([図表1]参照)。

 

[図表1]蓄電池の種類と特徴

 

また、太陽光発電システムと一緒にリチウムイオン蓄電システムを導入することで、日中に太陽光で発電した電力を蓄電して深夜に使用したり、逆に電気代の安い深夜に購入した電力を蓄電して昼間に使用したりが可能となります。

 

蓄電システムとは、パワーコンディショナーと蓄電池を組み合わせたものです([図表2]参照)。

 

[図表2]蓄電システムの構成例

 

昼間に太陽光で発電した電気を溜めておき、夜間に使って自家消費を増やしたり、電気料金の安い深夜電力を充電して、それを昼間に使って電気代の節約につなげたりできれば、その節約効果はかなり高いといえるでしょう。

リチウムイオン蓄電システム導入のメリット

次に、リチウムイオン蓄電システムを導入するメリットを3つ紹介します。

 

【リチウムイオン蓄電システムを導入するメリット】

1. 太陽光発電システムと連携して光熱費の削減につなげられる

2. 深夜の電力を日中に使うなど電力のピークカットが実現できる

3. 停電などの非常時に電気が使えるようになる

 

◆メリット1|太陽光発電システムと連携して光熱費の削減につなげられる

第一のメリットは、日中は太陽光で作った電気を使用しながら、余った電気を蓄電池に充電することができることです([図表3]参照)。

 

[図表3]蓄電システムの利用による光熱費の削減

 

夜間は蓄電池の電気を使い、足りない分だけ電力会社から購入することで、電力の自給自足による電気代の節約が可能になります。

 

◆メリット2|深夜の電力を日中に使うなど電力のピークカットが実現できる

第二のメリットは、電力ピーク時に前日に蓄えた蓄電池からの電気を使用することによって、電力会社から購入するピーク時の電力量を抑制できることです([図表4]参照)。

 

[図表4]ピーク時に電力会社から購入する電力を抑制できる

 

電気代の節約につながるのはもちろん、電力需要過多による停電などを防ぐことにもつながります。

 

◆メリット3|停電などの非常時に電気が使えるようになる

第三のメリットは、突然の停電が起きた場合でも、蓄電システムがあればバックアップ電源として使用し、「特定負荷分電盤」に接続した機器を使用できることです。

 

特定負荷分電盤には、冷蔵庫やパソコンなど、電気の供給ストップを避けたい機器を接続しておくことが有効です。

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どうする!? 電気代 節約完全マニュアル

どうする!? 電気代 節約完全マニュアル

竹内 純子・風呂内 亜矢・スマートテック

ART NEXT

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