(※画像はイメージです/PIXTA)

優秀なリーダーは、「部下が成長できる場」をつくり、「強いチームを育てる」ことができる。実業家、投資家、映画プロデューサーなどさまざまな分野で多角的に活躍し、チームで結果を出し続けてきた嶋村吉洋氏が語る「リーダーの極意」とは?

組織に文化を根づかせるうえで大切なこと

結果を出せるチームにするには、仕組みをつくって、それを流していくことが大事です。

 

次に必要なことは、その流れを文化にしていくことです。

 

その文化形成において、大切にしていくべきこと。

 

それは、繰り返し伝え続けること。

 

この一択です。

 

つまり「何度言ったらわかるんだ」ではなく、「わかるまで何度も言う」という姿勢が大切なのです。

 

組織全体の仕組みと流れをつくったら、その本体の流れと合うように、より小単位のローカルの流れをつくっていく必要があります。

 

組織全体の方向性として、死ぬ気で仕事をしようというメッセージが出ているのに、ローカルはサークルチックでつくってしまうと、方向性にズレが生じてしまいます。

 

そして、「こんなのはできない」と、そのローカルの人たちは離脱することになります。

 

あくまでも本体の方向性を大事にして、小さな流れをつくることが大切なのです。

上司からのダメ出しで成長できる人の特徴

文化をつくっていく上で重要なことは、大事なことを飽きずに、繰り返し伝えていくことです。

 

ここで見えてくる成長しない人の共通点は、この繰り返しのアドバイスを受けることを嫌がるということです。

 

たとえば、自分の企画を見てほしくて、決裁権のある人や企画力のある人に企画書や提案書を見せるとします。

 

相手から「ここは直したほうがいい」と言われたら、たいていの人は1回なら直すのです。

 

しかし、もう一度持っていって、「ここも直すべきだ」とか「やり直して」などと、さらなる差し戻しを指示されたら、ほとんどの人が挫折(ざせつ)してしまいます。

 

「何度も何度もやり直しをさせられて、もうイヤ!」

 

となって、諦(あきら)めるのです。

 

やり直しをさせられること、繰り返しさせられることに我慢できずに、連絡をしない、会社を辞める、SNSで悪口を書くなど、逃避してしまいます。

 

しかし、成長する人というのは、この繰り返しを喜んで受け入れます。

 

「できていないのだから、できるまでやる」

 

「よいものをつくろうとしているのだから、これは当然だ」

 

こんなことがわかっているので、繰り返しを喜んで受け入れるのです。

 

できない人ほど、この繰り返しや、やり直しを嫌がります。

 

しまいには「一体いつまで、こんなことを繰り返すんですか!」とキレてしまいます。

 

「仕事なのだから、できるまでやる」

 

という基本的かつ当たり前のことを見失っています。

 

繰り返すことで向上する。

 

やり直すことで次のステージに行ける。

 

そういう当たり前のことがイメージできない人は、簡単に脱落します。

 

「何度も何度もやり直しをさせられる」というのは、そのときは嫌がらせの地獄のように感じるかもしれませんが、成長した際に振り返ってみれば、実は天国タイムだったことに気づくのです。

 

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※ 本連載は、嶋村吉洋氏の著書『うまくいくリーダーだけが知っていること』(きずな出版)から一部を抜粋し、再構成したものです

うまくいくリーダーだけが知っていること

うまくいくリーダーだけが知っていること

嶋村 吉洋

きずな出版

カリスマ経営者、初の出版! 10代で起業、実業家、投資家、映画プロデューサーなどさまざまな分野で多角的に活躍し、 現在は投資家として活動する、実業家・投資家の嶋村吉洋が語る「リーダーの極意」。 チームとは、自分…

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