(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの方が運動したときや緊張したときにドキドキと心臓の鼓動をいつもより強く感じた経験があると思います。これは心臓が体の状態に応じて心拍数を増やして全身に血液を多く送ろうとする正常な反応です。しかし、何もしていないのに運動したときや緊張しているときと同じようなドキドキを感じるときは、危険な不整脈が原因となっているかもしれません。専門医が解説します。

検査:不整脈を特定するために心電図検査

不整脈を特定するためにまずは心電図検査を行います。

 

不整脈の頻度や、検査以外での発生状況を把握するために24時間心電図(ホルター心電図)を実施し、長時間心臓の動きを確認する検査を行うこともあります。

 

不整脈には「発作性心房細動」のような悪性の不整脈と、そのままにしておいて大丈夫な良性の不整脈があります。悪性の不整脈は治療をしなければ命に関わりますので、その評価のために心臓エコー検査は必須となります。心機能(心臓のポンプ機能)の悪い患者さんの不整脈は悪性度の高い不整脈のことが多く、循環器専門医による評価が必要な疾患となります。

 

また良性の不整脈でも、症状が強い場合や心不全のある場合は治療の適応となります。心不全の有無については、患者さんの身体所見と、胸部レントゲン撮影、採血などを組み合わせて診断、治療の適応の有無を判断します。

 

また、甲状腺疾患、貧血、低血糖などその他の疾患も採血で判断できます。

治療:異常な電気興奮の発生個所を焼き切る

以前はこれらの不整脈に対して薬物で治療をしていましたが、最近はカテーテルアブレーションの治療成績が良好なため、最初からアブレーションを選択することが多くなっています。治療後の再発予防のためには生活習慣の改善や運動療法が必要で、それでも再発する場合は、薬物を併用して管理をします。

 

1、カテーテルアブレーション
2、生活習慣改善
3、運動療法
4、薬物療法

 

1、カテーテルアブレーション

専用のカテーテルで不整脈を起こす原因となっている異常な電気興奮の発生個所を焼き切る(焼灼する)治療法です。特に「発作性上室性頻拍症」は、ほぼ全てをカテーテルアブレーションで根治できますので、逆に薬物で治療をすることはほとんどありません。再発も稀で、治療により症状が劇的になくなりますので大変喜ばれる疾患の一つです。

 

手術は全身麻酔もしくは部分麻酔下で行われ、足の付け根や首の付け根からカテーテルという細い管を血管に挿入し、心臓まで進めていきます。

 

そして、カテーテルの先端にある電極で、不整脈を発している部位を特定し、先端の温度を上げてその部位の電気の流れを焼き切ることで不整脈を止めます。

 

その後、カテーテルを抜いて挿入部の止血を行い治療は終了となります。

 

治療時間は約2~4時間、入院期間は1週間程度となります。

 

2、生活習慣改善

タバコ、コーヒーなどのカフェイン摂取過剰、ストレス、睡眠不足は、自律神経の状態を不安定にさせることで、不整脈を増やします。バランスの良い生活習慣を送ることが不整脈を起こさない一番の治療法です。

 

3、運動療法

運動療法は、自律神経の状態を良好に保ち、不整脈を減らす効果があります。バランスの良い生活習慣の一つでもあり、生活の質を上げるために是非お勧めします。ただきつい運動は逆に不整脈を増やすことにつながるため、適切な運動量を行うことが必要です。

 

4、薬物療法

「発作性心房細動」に対して、カテーテルアブレーションのみでは対応できない場合に使用をします。また「発作性心房細動」は血の塊(血栓)ができて脳梗塞を起こしてしまうため、高血圧や糖尿病などを併発している患者さんは、血栓ができなくなるように血をサラサラにする薬(抗凝固薬)が必要となります。

 

何もしていないのにドキドキする場合は前述したように悪性の不整脈が隠れている可能性があります。

 

気になる症状がある方は一度、医療機関での精査をお勧めいたします。

 

別府 浩毅
べっぷ内科クリニック 院長

 

 

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