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「怒涛の円安」となったワケ…ユーロ安も一因か
米ドル高・円安が140円に接近するまで続いた一因は、ユーロ/米ドルが1ユーロ=1米ドルといったパリティ(等価)割れを目指すといった象徴的出来事が米ドル高のリード役を担った影響もあったと個人的には考えています。
そんな「パリティ割れ」も達成し、そして先週のECB(欧州中央銀行)金融政策会合では、事前の予想以上の0.5%利上げを決定しました。インフレ懸念が続くなか、それには悪影響となる通貨安、「パリティ割れ」といったユーロ安を阻止する狙いも、利上げ幅拡大の一因だったようです(図表4参照)。
以上を整理すると、米ドル高をリードした実質的な要因である米金利上昇、そしてごく最近ではユーロ/米ドル「パリティ割れ」といった象徴的な要因。それらに変化の兆しが出てきたことは、米ドル高・円安トレンドの変化の可能性としても注目されそうです。
以上を踏まえ、今週の米ドル/円は、134~138円中心の展開を予想します。
吉田恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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