※写真はイメージです/PIXTA

iDeCoとつみたてNISAを選ぶ場合、同じ運用商品にするべきか、それとも別のものがいいのか、悩んでしまうかもしれません。商品選びのポイントについて見ていきましょう。本記事では、「お金のプロ」が、初心者から寄せられた「iDeCo」と「つみたてNISA」に関する質問に、わかりやすく解答します。

【関連記事】恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 Q  iDeCoとつみたてNISAで運用商品を変える?

 A  どちらも同じ投資信託で積み立てる

老後資金の準備に適したiDeCoと、さまざまな資金の準備に対応可能なつみたてNISAは、どちらも税制面での優遇がある資産運用の制度ですが、制度の設計面には違いがあります。

 

そのため、「iDeCoとつみたてNISAは、それぞれ違う投資信託で運用したほうがいいのでは……?」と悩む人がいるかもしれません。

 

結論からいうと、選ぶ商品は基本的に同じものでいいでしょう。

 

投資のプロではない普通の生活者の場合には、いろいろな投資信託に手を出すよりも、しっかりとした投資信託を1本選んで、その投資信託を信頼して投資のパートナーとして長期でつき合っていくことが最適な資産運用の方法です。

 

選ぶべきは、預貯金を積み立てるのと変わらない心持ちで、かつ将来に向けた資産の成長を合理的に見据えて、長期間持ち続けることができる商品であることが望ましいといえます。

 

出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」を加工して作成
出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」を加工して作成

「ゼロ金利下」のインフレを前提にするなら、インフレに強い資産で運用を

ゼロ金利下のインフレを前提とするなら、預貯金は最低限にしておく必要があります。

 

この先、インフレが恒常化して、実質的にお金の価値が目減りすると思うのなら、インフレに強い資産で運用することが肝心です。

 

そう考えると、株式に投資する投資信託1本で、国際分散投資ができるものを選ぶといいでしょう。投資経験がない人は、株式と債券に分散投資するバランス型の投資信託でも構いません。

 

リバランスと呼ばれる資産配分の調整もやってくれる投資信託ならば、ほったらかしておいても最終的には資産が増える可能性も高まるでしょう。

 

中野 晴啓
セゾン投信株式会社 代表取締役会長CEO

 

井戸 美枝
井戸美枝事務所 代表
ファイナンシャルプランナー/社会保険労務士/産業カウンセラー

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ

 

■入所一時金が1000万円を超える…「介護破産」の闇を知る

 

■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走

 

本記事は、『今すぐできる!iDeCoつみたてNISA超入門』(扶桑社)より抜粋・再編集したものです。

今すぐできる! iDeCoとつみたてNISA超入門

今すぐできる! iDeCoとつみたてNISA超入門

中野 晴啓,井戸 美枝

扶桑社

2022年の法改正でもっとお得に!さらに便利に!知識ゼロでOK、月々5000円からでOK、50歳からでも遅くない! 「ほったらかしで老後資金が増える」制度の仕組みと運用術を “積立王子"と“年金のプロ"が超わかりやすく解説!

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧