移動平均線だけに捉われてはいけない
株式投資の初心者でもわかりやすい、移動平均線を使った銘柄スクリーニング法。しかしながら注意点もあります。
移動平均線は代表的なテクニカルチャートのひとつで、相場の方向性や株価の傾向をみる手掛かりになり、ほかのテクニカル分析も併用しながら、売買のタイミングを計るときに使われます。しかしあくまでも「過去」の一定期間における平均株価を連続した線にすぎません。
移動平均線を読み取ることで、確かに株価のトレンドはわかるかもしれませんが、その株価が今後どうなるか、そしてその企業が今後どうなるかは、明確にはわからないのです。ですから、移動平均線だけにとらわれた売買をするのは、リスクが高いといえるでしょう。
その企業の市場における競争力や優位性、事業の永続性、株価の割安さなど、他にも考慮した方がよい要因は、たくさんあるはずです。
移動平均線による銘柄スクリーニングは、証券会社が提供するツールを使えば簡単にできますし、全面的に投資判断を委ねてしまいがち。しかし他の要因も考慮し、多方面から分析を加えたうえで判断すべきなのです。
■まとめ
移動平均線は株価のトレンドを示すが、それだけで銘柄スクリーニングをするのはハイリスク
移動平均線は、期間ごとの株価トレンドを示してくれます。そして、それを用いた銘柄スクリーニングも可能です。
しかし、テクニカル分析にはそれぞれ一長一短があり、移動平均線による分析も、あくまでも一要因にすぎませんので、他の要因も考慮した判断をするのがおすすめです。
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