どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、JR、東京メトロ、TXの「秋葉原」。

なぜ「秋葉原」はポップカルチャーの聖地になった?

「秋葉原」は東京都千代田区に位置する、JR総武線(各駅停車)、京浜東北線、山手線、東京メトロ日比谷線、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(TX)の接続駅です。JR駅の1日の乗車数は25万人ほど、東京メトロ駅の乗降数は12.7万人ほど、TX駅は6.8万人ほどとなっています。

 

秋葉原という名前の由来は、1869年。大火をきっかけに火除地が設置され、1870年には静岡県から火除けの秋葉大権現を勧請。鎮火神社として祭りました。当初は、この一帯は鎮火原と呼ばれましたが、鎮火神社が秋葉神社と改められると、「秋葉原」と呼ばれるようになりました。

 

さらに江戸時代にさかのぼってみましょう。「秋葉原」は水運の要所として栄えた街でした。徳川二代目将軍・秀忠の時代、神田川沿いに材木商が集まったのです。江戸時代当初は大名屋敷や旗本屋敷などが立地していましたが、人口増加に従い、大名や旗本は郊外へ。代わりに町人地が拡大していきました。

 

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そんな秋葉原ですが、まず思い浮かべるのが「秋葉原電気街」。大須、日本橋とともに「日本三大電気街」として知られています。「中央通り」界隈には大型家電量販店が建ち並ぶほか、アマチュア無線や電子機器などの専門店が集中しています。

 

電気街の発祥は、太平洋戦争後の闇市。徐々にラジオ部品を専門に扱うようになったのち、ガード下に収容されたのが始まりといわれています。電気製品の発展とともに、家電量販店が増えていきますが、バブル崩壊後はパソコン専門店が増加。次第に、アニメやゲームなどマニア向けのコンテンツを扱う店が増えていき、オタク文化の聖地として知名度を高めていきます。

 

コンテンツ産業の中心地として注目されてきた2000年代、この街に集う人たちを「アキバ系」と呼ぶようになります。そして日本のサブカルチャーが海外でも人気を集めるようになると、東京きっての観光地として、国内外にその名をとどろかせました。

 

さらに街の転機になったのが、2005年のTXの開業です。これを機に、駅周辺に超高層ビルの秋葉原UDXや秋葉原ダイビルが誕生。オフィス街としての機能をもつ街へと新たな変貌を遂げるのです。

 

きらびやかにネオンが光る電気街
きらびやかにネオンが光る電気街

 

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