前回は、収益物件の客付け力を高める工夫の例を紹介しました。今回は、一般的にはマイナス要素とされる物件の特徴を集約し、逆に入居希望者が喜ぶポイントにする方法を見ていきます。

赤、紺・・・大胆な色の壁紙を活かした賃貸住宅も登場

昔は賃貸マンションの壁といえば、オフホワイトかベージュに決まっていたが、最近は赤や黒といった大胆な色が使われた賃貸住宅が登場して注目を集めている。

 

もちろんすべての壁が赤というのでは、落ち着かないが、壁の一面だけ赤や黒、紺などにしてみると、単身者向けには新鮮で好印象をもたれる場合もある。

 

また大手の不動産会社が「壁紙を自由に選べます」というCMを流して以降、入居時に自分の好みの壁紙に張り替えるのはブームになった感がある。これも試してみる価値がある。

日当たり・眺望の悪さ逆手にとり「眠りやすい部屋」に

「家賃を下げるのは最後の手段」というのは、大家さん業の鉄則といわれているが、物件の条件によっては、いままで述べてきたようなアイディアを採用してもなかなか効果のあがらない場合もある。そんなときは大胆な家賃設定に出るのも手だ。

 

たとえば家賃そのものは下げないが、引越し後一定期間家賃が発生しない(フリーレント)ことにするとか、敷金礼金ゼロとするだけでなく、大家さんが仲介会社に礼金を払うことで、入居人は引越し費用以外、いっさい初期費用がかからないようにする手もある。

 

日照が極端に少ないとか、眺望が極端に悪いような物件では、相場より、かなり家賃を下げ、その安さで注目を集めるという戦略が有効な場合もある。

 

しかし、工務店のおやじとしての経験からいうと、あまりにマイナス要素の多い物件は、そのマイナス部分を集めてプラスにするという奇策が有効な場合もあるのだ。

 

たとえば以前、北向きで眺望も悪く、昼でも暗い部屋がほとんどの物件をリフォームしたことがあった。そのときのコンセプトは「10人中9人は住みたいと思わない部屋」。

 

単身者の中には、早朝に出勤して帰宅も深夜、休日も午後遅くまで寝ているという人も少なくない。そんな人の日常をイメージして、夜が快適に過ごせる部屋を演出した。壁紙はもちろん黒。照明もトイレや浴室などをのぞいて、なるべく間接照明を多用した。天井からの照明はダウンライトが1灯だけと、徹底的に「暗い部屋」にしてみた。

 

結果はまずまず。空き部屋を募集すると、問い合わせは少ないが、実際に見にきた人は、ほぼ1発で契約に至ることが多かった。

 

年収400万円でも大家さんになれる 工務店社長が教える5つの流儀

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町田 泰次

幻冬舎メディアコンサルティング

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