ドイツのミュンヘンに本社を置くアリアンツが、スリランカのジャナシャクティ・ゼネラル・インシュアランスを買収すると発表。この買収が投資家へもたらすメリットについて、現地スリランカの報道をお伝えします。

スリランカの損害保険業界でシェア2位

ドイツのミュンヘンに本社を置くアリアンツは、ジャナシャクティ・ゼネラル・インシュアランス(以下ジャナシャクティ)を買収することで、二桁成長を続けているスリランカの損害保険業界でシェア2位になると発表した。

 

アリアンツ・アジア事業本部長のザクリ・キール氏によると、スリランカはインフラ整備が多く行われ、また中産階級が資産を取得しているという。「人々の資産が増えれば増えるほど、必要な保険が増えるので、ここには多くの好機があると思う」とザクリ氏は話す。アリアンツは、ジャナシャクティの純資産価値を上回る164億ルピーを支払ったが、スリランカの山岳地帯を補償範囲に含むことができると考えれば合理的な戦略だ、と関係者は述べた。

2017年9月、損害保険料は19%増の660億ルピーに

2017年9月までに、損害保険料はスリランカで19%増の660億ルピーに達した。ジャナシャクティは、市場全体の13%を占める89億ルピーの総保険料を計上した。ジャナシャクティは12月までに、約120億ルピーの保険料収入を見込んでいるとアナリストらは言う。

 

アリアンツ・インシュランス・ランカの代表取締役社長であるスレカ・アレ氏は、買収により損害保険のシェアが2位になると述べた。現在は5位である。

 

生命保険のシェアは6%である。ジャナシャクティの取締役であるラメシュ・シャフター氏は、同社は国際的な保険パートナーを探しており、投資銀行であるCapital Allianceにより全株式を手に入れたいと考えていたアリアンツを紹介されたと述べた。

 

ジャナシャクティは、生命保険事業を続け、売却収入で資本を増強。自社株買いによって株主に還元する。同社は、生命保険事業でも国際パートナーを探し続けるだろう、とシャフター氏は述べた。

この記事は、GTAC提携のスリランカのニュースサイト「EconomyNext」が2018年2月2日に掲載した記事「Allianz boosts Sri Lanka general insurance share to 20-pct with acquisition」を、翻訳・編集したものです。

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