前回は、今回は、フィリピン物件を管理する方法を説明しました。今回は、フィリピン不動産の資産価値を「数倍にする」出口戦略を紹介します。

失敗する可能性が低い1000万円前後のコンドミニアム

今まで書いてきた通り、私たちがお勧めするフィリピンで最初に購入する物件は、1000万円前後のコンドミニアムです。その理由は、比較的手軽な価格で、失敗する可能性が極めて低いからです。

 

しかし、『資産10億円を実現する医師のための収益物件活用術』(幻冬舎メディアコンサルティング)でも記したように、ドクターである皆さんには、独立開業も視野に入れて、ぜひ、資産10億円を目指していただきたいと考えています。その上では1000万円前後のコンドミニアムでは役不足です。たとえ2倍で売れても1000万円しか手元に残りません。

 

ならばどうするのか――。コンドミニアムは、あくまで海外不動産投資に慣れるための足掛かりということです。いずれは売却し、ある程度のキャピタルゲインを得てから、さらに高利回りの物件を購入するのです。

 

ただし焦りは禁物です。プレビルド物件を計画段階から購入すれば、完成した時点で販売価格は30%増しになります。その時点で売却するケースが多いので需要と供給のバランスは崩れがちになるのです。場合によっては実売価格が購入価格を割り込むこともあるほどです。

 

そもそもフィリピンでは、不動産の権利書が発行されるまでに完成から1年近くかかります。この間に売却しようとすると買い叩かれるおそれがあります。

 

手元に数千万残ったら、次は不動産開発投資に着手を

また、私たちがお勧めする物件の多くは、商業施設やオフィスビルなどと一緒に計画される大規模開発のなかのコンドミニアムです。

 

日本であれば駅からの距離が評価の対象となりますが、フィリピンの不動産では駅そのものが少ないため商業施設やオフィスなどの人が集まる場所にいかに近いか、が対象となります。ですから、大規模開発のなかのコンドミニアムは失敗することが少ない、つまりゴーストタウン化する可能性が低いのです。

 

また、評価が定まる頃にはバスなどの公共交通機関も通るようになっているはずですから、そのときこそが売り時です。そのためには、完成後1年から3年は待つことになるでしょう。うまく売却することができれば、手元には2000万〜3000万円が入るはずです。

 

そして、ここからが本当の勝負、次のターゲットは不動産開発投資です。

 

不動産開発投資とは、単純にコンドミニアムの購入と売却を繰り返す投資とは違い、将来的に幹線道路の建設やショッピングモールの出店などで不動産需要が見込まれる土地を取得してから段階を経て売却し、大きな利益を得る投資です。

 

不動産需要が見込まれながらも広大な未開地を投資対象としているため、コンドミニアムと比べて圧倒的に安い単価で購入できるのが魅力です。

 

この話は次回に続きます。

 

 

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    本連載は、2016年8月24日刊行の書籍『海外不動産で資産を増やす! 医師のためのフィリピン・カンボジア投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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