仕事に悩んだら振り返ってほしい、医療・介護を志した「原点」

前回は、医療・介護従事者が仕事の目的を見失った場合の対処法を取り上げました。今回は、仕事に悩んだら「今の仕事を志した原点」を振り返るべき理由を、著者の経験を交えながら見ていきます。

「原点」を思い返すと、自分本来のあり方が見えてくる

みなさんにも今の世界に足を踏み入れた、自分自身の「原点」になる場所や出来事があると思います。悩んだときは、その「原点」を思い返してみることで自分の本来のあり方が見えてくるのです。

 

大学病院で働いていたころ、父がやっている霞ヶ関中央病院(現・霞ヶ関中央クリニック)の先生が退職されることになり、病院を手伝ってくれと父から頼まれました。これは正直、嫌だった。やっと大学病院で行なわれている先進的な医療にやりがいを感じ、自分が医師としての夢のようなものを描き始めたタイミングでした。

 

しかも、そのころの老人病院というのは「一度入院したら帰れない」と言われていて決して世間のイメージも良くなかった。父の病院は、1970年代から当時は付添婦さんが当たり前の時代に介護職を職員採用する画期的な病院でしたが、やはり「一つ下」に見られる時代だったのです。

父の病院・施設で見つけることができた「やりがい」

大学病院の先端医療の現場にいたこともあり、父の老人病院に入ることにとても抵抗感がありました。けれど、いろんな人から説得もされ、霞ヶ関中央病院での医師生活が始まりました。1988年33歳のときでした。

 

そして霞ヶ関中央病院で急性期医療の医師となり2年後の1990年。今度は霞ヶ関南病院の院長をやれと父から言われました。このときも、それまでの院長が独立・開業されたことがきっかけです。

 

考えてみると、私の人生は自分で道を切り拓いてきたというより、求められてきていることばかり。もちろん不本意なこともありました。でも、そのなかで自分で自分のやりがいを見つけていくのが自分のやり方、生き方であり私の原点なのだとあらためて思うのです。

 

結論を言えば、私自身は父の病院や施設にやりがいを見つけることができたのです。

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連載医療・介護従事者が「仕事を辞めたくなったとき」の処方箋

医療法人真正会・社会福祉法人真寿会 理事長

昭和31年生まれ。帝京大学医学部卒業。埼玉医科大学病院での研修後、医療法人真正会霞ヶ関中央病院に入職。
同医局長を経て霞ヶ関南病院病院長に就任。現在に至る。
主な社会活動として、全国デイ・ケア協会会長、日本リハビリテーション病院・施設協会副会長、埼玉県地域リハビリテーション推進協議会会長。
また帝京大学医学部・兵庫県立大学大学院・埼玉県立大学・目白大学等で講師を務める。厚生労働省社会保障審議会介護保険部会臨時委員も歴任。
これまでの著書に『ケアマネジメントと組織運営』(メヂカルフレンド社)、『主治医意見書のポイント』(社会保険研究所)、『ケアプランの上手な立て方』(日本実業出版)等がある。
医師、日本リハ医学会認定臨床医、認知症サポート医、社会医学系専門医・指導医。趣味はゴルフ、海外旅行、風景写真、水彩画等。

著者紹介

医療・介護に携わる君たちへ

医療・介護に携わる君たちへ

斉藤 正身

幻冬舎メディアコンサルティング

悩める医療・介護従事者たちへ、 スタッフ900人超を抱える医療・社会福祉法人の理事長が送る 「心のモヤモヤ」を吹き飛ばすメッセージ! 日々、頑張っているつもりだけどなぜか満たされない、このままでいいのかと不安にな…

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