目が痛む、涙が出る…「角膜炎」の原因や治療法を探る

前回までは、目の炎症に関するQ&Aを紹介しました。今回は、「角膜炎」に関する基本的な知識を説明します。

角膜が病原菌等に感染して炎症を起こす「角膜炎」

黒目の表面を覆っている角膜。外気に触れているこの角膜が病原菌や雑菌、環境ホルモン(大気汚染物質)に感染して炎症を起こしてしまう病気が「角膜炎」です。

 

感染ルートはさまざまあり、例えば水道水を含め淡水に生息するアメーバなどの微生物によって引き起こされるタイプや、コンタクトレンズの使用期限や使用方法を守らず、不衛生なものを長期にわたって装着していることから引き起こされるタイプのものなどがあります。また、目の免疫機能が低下しているときにもかかりやすくなります。

 

感染ルートが多い分、原因によってそれぞれ治療法が異なりますが、一般的には原因に合わせた点眼薬で治療をしていきます。

 

主な症状としては、目が痛む、目がゴロゴロする、充血、涙が出る、まぶたが腫れるなどが挙げられます。

 

感染性角膜炎は放置しておくと角膜膿瘍(かくまくのうよう)を起こす危険性もあります。そうなると病巣が角膜の深部にまで侵入してしまい、黒目が白く濁ったり、視力が低下してしまったりすることもあります。

異常を感じたらすぐに眼科を受診

角膜炎の検査は主にスリットランプ(顕微鏡)によって行われます。スリットランプとは、目に細いスリット状の光をあててその反射を見るものです。表面上の変化だけでなく、眼球のいろいろな組織の状態を細かく調べることができます。

 

充血、かゆみなどは放置しても自然に治る場合もあるため、眼科にいくべきか悩む場合もあるかと思いますが、万が一のことがあっては元も子もないので、異常を感じたら迷わずご相談ください。

 

[図表]角膜炎

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連載目やに、かゆみが発症のサイン!? 目の炎症にまつわるQ&A

日本眼科学会認定眼科専門医
指導医 

1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。

著者紹介

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

目の悩み・疑問がスッキリ解決する500のQ&A

小島 隆司

幻冬舎メディアコンサルティング

「白内障の手術受けるべき?」「目がかすんで見えるけど、これって病気?」ウェブ上の「眼科相談室」には、毎日全国の方々からたくさんの悩みが寄せられています。著者は、約10年間にわたって約6000件以上の質問に丁寧に答え…

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