突発的な病気で「介護状態」に・・・利用できる介護サービス①

前回までは、介護施設の見学時にチェックしたい「7つのポイント」を紹介しました。今回は、突発的な病気で「介護状態」になった際に利用できる介護保険サービスを紹介します。

本人の状態・家族の状況に合う介護保険サービスを選択

ここまで説明してきた通り、介護保険サービスにはさまざまなものがあります。

 

「介護が必要」イコール「即施設入所」ではありません。本人の状態や家族の状況にマッチした介護保険サービスを選び、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を保ちながら、経済的負担を抑えることが介護による破産を回避する唯一の方法です。

 

ここからは、よくある事例別に、どのような介護サービスが必要になるのか具体的に見ていきましょう。もちろん、100人いれば100通りのケアプランがあるといわれるように、あくまで一例ではありますが、介護保険サービスのイメージと選び方の参考にしてください。

突然要介護状態になった男性のケース例

<ケース1>突発的な病気で入院。要介護状態になった

 

ひとり暮らしをしていた父親が自宅で倒れ、一命はとりとめましたが右半身に片麻痺が残り、要介護1と認定されました。病院でのリハビリを経て、室内では歩行できるようになりましたが、屋外を歩くのは危険が伴います。

 

本人は自宅への復帰を望みましたが、息子は心配し、自分の家の近くへ転居してくるよう説得しています。しかし、息子の家は同じ県内ではあるものの、父親の家からは車で2時間ほど離れた距離にあります。無口でがんこなタイプの父親は、住み慣れた自宅から離れることに抵抗を感じており、また息子の世話になることもプライドが許さないようです。

 

[図表]ケース1の場合 父親(要介護1)のひとり暮らし

 

 

この話は次回に続きます。

本連載は、2017年6月23日刊行の書籍『人生を破滅に導く「介護破産」』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。介護保険サービスの金額は、社会福祉法人サンライフの金額を参考に記載しています。実際の金額は利用する施設などへお問い合わせください。本来、施設の種類によって「入居」「入所」と書き分けるべきですが、文章の分かりやすさに配慮し、すべて「入所」に統一しています。

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連載介護破産を回避する「介護サービス」「施設選び」のポイント

社会福祉法人サンライフ/サン・ビジョン 理事・最高顧問

設計監理事務所経営後、1984年都市住宅研究所を設立。1987年社会福祉法人サンライフ、1996年社会福祉法人サン・ビジョン創設を経て、介護、住宅、医療、児童福祉事業を愛知県、岐阜県、長野県にて展開。

1995年、アメリカ合衆国カリフォルニア州ジョン・F・ケネディ大学より名誉博士号授与。2004年、米国International Leadership Foundationより2004年Leadership賞を授与。2006年、愛知県老人保健施設協会監事就任。2007年、アメリカ合衆国連邦政府保険省高齢者庁より表彰状授与。2009年より全国個室ユニット型施設推進協議会副会長。2010年、介護老人保健施設事業功労者厚生労働大臣賞受賞。2014年、全国ノーリフト施設協議会代表理事就任。同年春の藍綬褒章受章。2015年、一般社団法人愛知・名古屋ふくしネットワーク代表理事、一般社団法人国際介護士協会代表理事就任。2016年、一般社団法人名北労働基準協会理事就任。

著者紹介

人生を破滅に導く「介護破産」

人生を破滅に導く「介護破産」

杢野 暉尚

幻冬舎メディアコンサルティング

介護が原因となって、親のみならず子の世帯までが貧困化し、やがて破産に至る――といういわゆる「介護破産」は、もはや社会問題の一つになっています。 親の介護には相応のお金がかかります。入居施設の中でも利用料が安い特…

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