誰でも1回は経験したことがあるであろう「書き間違い」。幸い(さいわい)」が一画減るだけで「辛い(つらい)」になるように、ちょっとした書き間違いで、意味が真逆になってしまうこともあります。重要な書類では、その「ほんのちょっとのミス」が命取りになることも……。そこで本記事では、クイズ作家の近藤仁美氏による著書『世界を変えた「凡ミス」図鑑』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集し、「コンマの書き間違い」が原因で、約200万ドルの損失を出してしまったエピソードをご紹介します。
(※画像はイメージです/PIXTA)
ほんのちょっとの書き間違えで「約61億円消失」の惨事……アメリカ政府を大損させた「まさかの凡ミス」
2011年に勃発した「ピザは野菜!」論争
また、2011年には、「ピザは野菜!」論争が勃発した。これも学校給食に絡む話だ。当時のファーストレディ・ミシェル・オバマは、子どもの栄養改善のため、給食でトマトペーストを「野菜」とみなす基準を、大さじ2杯から半カップに引き上げるなどしようとした。
これに慌てたのが、給食を卸(おろ)していた食品メーカーだ。基準が大さじ2杯なら、ピザにちょっと塗るだけで「野菜」ということにできるが、半カップも使わなければ「野菜」とみなされないなら、味つけ用のペーストはほぼ「野菜」としてカウントできなくなる。かといって、本物の野菜を増やせばいいかというと、そう簡単ではない。生野菜は輸送や保存に金がかかる。コストが上がるじゃないか!
この事例では、最終的にメーカーが議会に働きかけ、旧基準が維持されることとなった。つまり、大さじ2杯のトマトペーストを使ったピザは「野菜」メニュー扱いだ。それでいいのか?
■明日からの教訓
コンマのミスは、命取り
近藤 仁美
クイズ作家
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