年金を最大84%増額できる「繰下げ受給」。2022年の制度改正で上限年齢が75歳に引き上げられ注目を集めていますが、増額を待つ間の生活費が足りず、QOLが低下してしまっては本末転倒です。本記事では、横山光昭氏と関口博美氏の著書『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』(小学館)より一部を抜粋・再編集し、年金増額を狙うも「月10万円の赤字」に陥った66歳夫婦の事例を通して、老後資金の寿命を延ばす〈時間差受給〉について解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
貯蓄1,500万円でも「月10万円の赤字」です…年金の「繰下げ受給」を狙う66歳夫婦の“苦しい現実”→おふたりさまを救った〈時間差受給〉【FPが解説】
月10万円超の赤字→年金の時間差受給で「約3万円」の黒字に
●基礎データ
Hさん…66歳/再雇用 妻…66歳/専業主婦
子ども…1人/独立 貯蓄額…1500万円
住まい…持ち家
Aさんの家計改善額
●年金(受給開始)……妻10万3000円
●保険料(▲7000円)……余分な保障を外した
●水道光熱費(▲3000円)……電気や水道のムダ遣いを減らした
●衣服・美容費(▲1万2000円)……妻の洋服の購入頻度を減らした
●雑費(▲9000円)……ミネラルウォーターの定期購入を中止 ほか
妻の年金受給の開始により貯蓄の取り崩しがなくなり、生活全般に余裕が出ました。Hさんは引き続き働き、無理のない範囲で繰り下げを継続する方針です。
年金を繰り下げると受給額は増えますが、日常で使えるお金が減るため、結果的にQOLが大きく低下しかねません。無理な節約はせず、適切な時期に年金受給を開始しましょう。
株式会社マイエフピー
ファイナンシャル・プランナー
横山 光昭/関口 博美
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