体調不良や離婚、退職など、さまざまな理由から成人した子が一度家を出た後に実家へ戻り、親と再び同居するケースは珍しくありません。金銭面でも精神面でも大きな支えとなる実家は、“一時的な休息所”としては心強い存在です。しかし、同居が長期化すると、最悪の場合「親子共倒れ」に発展しかねません。69歳の父親と35歳の娘の事例をもとに、高齢の親と成人した子の同居が抱えるリスクと対策をみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
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目を背けがちな「将来の不安」を解消する具体的な策
その後、再就職が叶い収入が安定してきたら、給料日に一定額を先に貯蓄・投資へ回す「先取り貯蓄」を習慣化し、NISAやiDeCoといった税制優遇制度の活用も検討するといいでしょう。30代であれば、時間を味方につけられる点が大きな強みになります。
さらに、長期的な見通しを立てるには、「キャッシュフロー表」が役立ちます。結婚や住み替え、老後などのライフイベントごとの支出を見積もり、不足額から逆算して現在の貯蓄目標を設定する方法です。家計を“見える化”することで、漠然とした不安が具体的な課題に変わり不安が軽減されるはずです。
あわせて、「親の介護費用を親自身の資産で賄えるのか」といった不安があれば家族で共有して早めに話し合っておくと、将来のすれ違いを防ぎやすくなります。
人生の「選べる自由」を手にするために
自分の収入で生活基盤を築くことは「人生の選択肢」を増やし、「選べる自由」を手に入れることにもつながります。それは将来に向けて大きな安心材料となるでしょう。
親が子を思う気持ちは何歳になっても変わりません。だからこそ、愛情をはき違えて子どもの自立の機会を奪わないよう、ときには厳しい言葉で背中を押す勇気が必要です。
山原美起子
株式会社FAMORE
ファイナンシャル・プランナー
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