2024年からはじまった新NISAを機に、株式や投資信託を用いた資産運用が広く普及しました。ほとんどの人は資産を増やすために投資をしていることでしょう。しかし12万部超えのベストセラー『節約の王道』の著者である林望氏は「株式投資は資産を持つ人がやればいい」と否定的です。いったいなぜなのか、林氏の新著『節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由』(朝日新聞出版)よりその理由をみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
NISAは庶民から搾取するための装置?…節約の達人が「株式投資」に否定的な理由
株式売買で一番儲かっているのは誰なのか
どうしてもこの会社を応援したいからお金を投資する、その結果として利益をもらうのは正しいことで資本主義の基本だ、というのが彼の教えです。
「どんな会社かもろくに知らず、ただ株式のチャートだけを睨(にら)んでは、株をせわしなく売ったり買ったりして、日々あぶく銭を儲ける、などというのは、投機であって投資ではない」というのです。
そして、20、30年後に、仮にその企業が潰れてパーになったら、それは自分の目がなかったと諦めるべき、なのだと。
「もし投資した人物や会社が優れており、自分にそれを見極める目があって、結果としてお金が儲かったのであればそれはめでたいことだ」とも聞きました。
また、株を売り買いしてあたかも自分が儲かったように人は思うけれど、その裏側では、かならず株で損をした人も存在しているわけであって、一番儲けているのは、両方から手数料を取っている証券会社なのです。
だから、NISAなどというのは、もともとどういうところに投資しているのかも知らずに、不見転(みずてん)で大切な資金を他人に預けてしまうわけだから、まあ私に言わせると、結局庶民からなけなしの金を集めて中間マージンを搾取するための装置だ、というように思わずにはいられません。
林 望
作家・書誌学者
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