「安いから安心」は危険

3.費用面

さらに、費用面でも油断は禁物です。特養はたしかに他の施設と比べると低コストです。しかし、当然ですが医療費や消耗品費、個別の対応費などが積み重なると、想定以上の支出になることもあります。

後悔しない施設選びのために

施設長から転居を切り出され、途方に暮れるトシユキさん。とはいえ、仕事を続けながらの在宅介護は現実的ではありません。

結局、足りない費用はトシユキさんが負担する形で、マサオさんは医療体制の整った高齢者施設に移ったのでした。

施設選びで大切なのは、「いまの状態」だけで判断しないことです。「将来の変化」を前提に計画を立てましょう。医療対応の限界や看取り方針、費用の総額など、前述したポイントを事前に確認したうえで、複数の選択肢を持っておくことが後悔しない施設選びにつながります。

いまは大丈夫でも、病状や介護度が変わる可能性を前提に、柔軟に複数の選択肢を持っておくことで、万が一のことがあっても動揺せずに対応することができるでしょう。

武田 拓也
株式会社FAMORE
代表取締役

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