厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、日本では同居20年以上の「熟年離婚」が、統計のある1947年以降で過去最高を更新し続けているそうです。一方、その場の感情で後先を考えずに離婚し、後々後悔するケースも少なくありません。定年後の夫に嫌気がさし離婚を切り出した59歳女性の事例から、離婚後に後悔しないための注意点をみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
後悔しています…元夫の定年退職金「1,500万円」を奪い離婚した59歳パート女性、新生活を「夢も希望もない」と嘆く切実な理由【CFPの警告】
離婚を決断する前の「3つの鉄則」とは
離婚を口にする前に、次の検証をしてみましょう。
1.100歳までの「キャッシュフロー表」を作成
現在の資産から、年金を含めた今後の予測収入と、大きな支出が予測されるライフイベントなどを表に当てはめて、将来の資産を可視化してみましょう。資産は100歳まで残りますか?
2.「稼ぐ力」を客観視
離婚を決断するまでに、自分が社会で「実際にいくら稼げるのか」をパートやアルバイト、派遣などでもいいので実践してみましょう。現実を直視したうえであらためて「離婚の覚悟」を決めるか、「離婚しない」を選択するのか冷静な判断をしてください。
3.「住まい」の確保
住まいの確保は不可欠です。賃貸住宅に住む場合は一生ランニングコストがかかります。勤労収入がなくなり年金収入のみとなっても同様です。実は現金で財産分与を受けるよりも、住宅ローンのない住居を確保するほうが、長期目線では安定する場合もあります。
自由には責任が伴います。離婚して「自己責任というコスト」を払いきれるのかを今一度検証する必要があるのかもしれません。感情的な解放感に流されずに数字に基づいた「出口戦略」を立てることが「後悔しない離婚」への条件ではないでしょうか。
山﨑 裕佳子
FP事務所MIRAI
代表