55歳エリートサラリーマンの悩み

上場企業で部長職を務めるタカシさん(仮名/55歳)。年収は1,300万円、中目黒駅から徒歩10分圏内・家賃約40万円の高級マンションで暮らしています。

広々とした2LDKの「ファミリータイプ」ですが、そこに家族の団欒はありません。

リビングの主は、タカシさん一人だけ。深夜、コンビニで買った惣菜を皿に移し替え、缶ビールを開ける音が虚しく響きます。

「この部屋を借りたのは、妻の希望でした。『中目黒で、友人を呼んでパーティができる広い部屋がいい』って。私の年収なら少し背伸びが必要でしたが、20歳も若い彼女と結婚できたことが嬉しくて、二つ返事で契約しました。でも、今は心の底から後悔しています」

タカシさんが妻・ミナミさん(仮名/35歳)と出会ったのは3年前。婚活アプリで知り合ったといいます。猛アタックの末に結婚し、周囲からも羨ましがられたといいます。

しかし、新婚生活は半年も持ちませんでした。ミナミさんは「友達と旅行に行く」「実家の手伝いがある」と理由をつけて外泊を繰り返し、次第に家を空ける日が増えていったのです。

現在、ミナミさんが帰宅するのは週に一度だけ。それもタカシさんが仕事から帰ってくるまでには出て行っています。

「完全に、ここは彼女にとって無料の『トランクルーム』です。私のカードの明細には、彼女が泊まっているであろうホテルのラウンジや、ブランド店での買い物の履歴が並んでいます」

精神的にも金銭的にも限界を迎えたタカシさんは先月、ついに離婚を切り出しました。

「もう限界なんだ。一緒に居られないのにこんな家賃と生活費なんてできない。別れてくれ」

妻の返答

「離婚? なに言ってるの? 私はいまのこの生活が幸せなの。これを手放すなんて、絶対に嫌です」

また彼女は、悪びれる様子もなく続けます。

「私は専業主婦だし、別居しているわけじゃないでしょ? 週に一度は帰ってるんだから。もしどうしても離婚したいなら、私が納得するだけの条件を提示して。それまでは婚姻費用として、今まで通りの金額を毎月振り込んでね」

妻の露骨な「金銭目的」の居座り宣言。タカシさんは広すぎるリビングで頭を抱えています。協議は平行線をたどり、弁護士への相談を余儀なくされました。