骨折しても病院に行けない人も…

一般的には、公務員や組合のワーカーには質の良い健康保険が支給されると言われています。僕の勤める大工組合も、家族全員を対象に、質の良い最強の保険を保障してくれます。ただし、この組合でも最近は保険の種類が変わり、質が落ちてしまいました。

また、ある時期から病院に行くたびに500ドル、1000ドルなど、治療内容に見合わない多額の請求が来るようになりました。おかしいと思って保険会社に問い合わせ、すったもんだの末にようやく病院の誤請求が確認できました。が、問題が解決しても、次に病院へ行った時にまた同じことが起きるのです。消耗します……。

どうやら、保険の種類が増えすぎて、病院の業務が複雑になっていることが原因のようです。「この保険ではこの治療をカバーできるけど、この治療はカバーできない」ということがあるので、病院も誤請求だらけになってしまうのです。

パンデミック以降、患者の数が増えすぎていることも原因の一つです。患者も保険も煩雑すぎて、完全に機能していない病院も多いそうです。

だから、日本みたいに「ちょっと風邪引いたみたいだから、病院行ってみるか」なんて気軽にできないのです。骨折しても病院に行けないような人もいます。その反対に、最高ランクの健康保険に加入している人は病院で一切並ばなくても良いなど、高ランクの治療を優先的に受けられます。

地獄海外難民