ロシア人の妻と幼い子ども2人を抱えながら、アメリカで生活を送る日本人“地獄海外難民”氏。大工の見習い3年目として働きながらも、それだけでは家族を養っていけず、フードデリバリー、ライドシェア、YouTubeなどの副業、さらには借金をして生活費を工面することに……。YouTubeも話題の著者による『底辺の大工、ヤバいアメリカで生きのびる 絶望の中で見つけた「自分を見失わない」方法』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編して、リアルな給料事情をご紹介します。
年収600万円以上なのに「生活は地獄」…娯楽一切なし・クレカで借金を重ねながらアメリカで暮らす日本人の財布事情【人気YouTuberが語る】
大工以外の副業と、返済目処のたたない借金…
そこで、大工の仕事が終わった後の夜間や週末などに、フードデリバリー、ライドシェア、YouTubeなどの副業で何とか生活費を工面しています。だいたい本業と副業合わせて年収4万2000~4万8000ドルになります。
日本円だと、月収約52万~60万円、年収だと約630万~720万円なので、「普通に生活できるじゃん」と思われる方々もいるかもしれません。しかし、アメリカの物価は日本の2倍、いや3倍くらい高いのです。
難民家では外食はしませんし、服を買うのも子どもの分だけで、僕と妻は移住後まったく服を買っていません。もちろん、趣味や娯楽などの贅沢もなし。それでも、毎月キッツキッツの生活です。特にレイオフ中で給与がない時期は、地獄です。
仕方なくクレジットカードで借金をしていますが、それでも足りない時は妻の親御さんに借金をしていました。ただ心が苦しすぎて、「今日は20ドル……」「今日は10ドル……」みたいに頭を下げて、少しずつ借りを重ねる日々。
おかげさまで、最近はYouTubeの収益で少しずつ返せるようになってきましたが、まだ完済の目処はついていません。それどころか、今も来月の給与の保証もないし、来月の家賃が払えるかもわかりません。アメリカでは家賃を払えなければ、最短30日で追い出されてしまいます。
ただただ借金を増やしながら生きている自分に深く絶望します。
地獄海外難民