ロシア人の妻と幼い子ども2人を抱えながら、アメリカ・NYで肉体労働(大工)を主な仕事として生活を送る日本人“地獄海外難民”氏。現地で暮らしているからこそわかるシビアな「教育格差」とは? YouTubeも話題の著者による『底辺の大工、ヤバいアメリカで生きのびる 絶望の中で見つけた「自分を見失わない」方法』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編してご紹介します。
わずか「ワンブロック」の違いで世界が変わる…アメリカに広がる“教育格差と危険地帯”の現実【人気YouTuberが語る】
親が選ぶ「住む場所」が子どもの運命を左右する
僕は副業のライドシェアでいろいろな街を走っていますが、隣町は犯罪率が非常に高いエリアなので、これまで夜間のライドシェアは控えてきました。簡単に銃が手に入るということは、いつ殺されるかわからないということ。
でも、大工の仕事がレイオフの時はそんなことも言っていられません。めちゃくちゃ緊張しながら走ってます。
教育の話に戻しますが、日本の公立校では基本的に全国どこでも同じレベルの教育が受けられますが、アメリカは地域によって教育の質が大きく変わってくるので、貧乏な地域に生まれた子どもはどうしても、貧乏から抜け出すのが難しくなります。
つまり、貧乏な人はずっと貧乏で、その子どもも貧乏なままの可能性がある。だから、親としてはただ家賃の安いところを見つけて住むことはできません。自分の住む場所が子どもの未来も左右してしまうので、住む地域は慎重に選ぶ必要があるのです。
たまに、貧困家庭出身の子どもが頑張ってハーバード大学に入って成功した、なんて話もありますが、それほど頻繁にある話じゃありません。やっぱり、お金持ちの家の子はお金持ちで、貧乏な家の子は貧乏なまま。アメリカンドリーム、どこ行った。世知辛い話です。
地獄海外難民