AIから良い回答を得るコツ6選

AIが良い回答をしてくれるかどうかはプロンプトの内容に大きく左右されます。これから解説する6つのコツを意識するようにしましょう。

①AIに役割を与える

AIは「こう来たなら、次はこうだな……」という判断をしながら回答をします。こういった予想は、役割によって大きく変わります。

例えば「昔々あるところに……」の続きを回答するときも、お笑い芸人が回答するのか、小説家が回答するのかで大きく変わるでしょう。実際にChatGPTにさまざまな役割を与えて桃太郎のストーリーを考えてもらいました。

1.お笑い芸人

「桃太郎が、鬼ヶ島に行くのを途中で忘れて温泉に寄り道してしまった……」

2.小説家

「昔、幼い頃の山遊びの記憶が童心を掻き立てていた。独立した指令と共に、彼の物語世界は始まったのだが……」

3.ホラー作家(稲川淳二風)

「鬼ヶ島に近づくにつれて、夜ごと奇妙な声を携えた風が吹き始める。化け物もいないはずなのに……」

4.歴史学者

「この桃太郎には、鬼と共闘関係で村の安全を守るための英雄譚が語り継がれているようです。」

役割によって全く違う回答をしているのが分かると思います。以下のように、やってほしいことに応じた役割を与えましょう。

・あなたはプロのインスタグラマーです

・あなたはトップYouTuberです

・あなたは営業成績1位のセールスマンです

・あなたはSNSのマーケティングの専門家です

・あなたはカスタマーサポートのエキスパートです

・あなたはナンバーワン恋愛コーチです

②文脈や背景情報を伝える

「こう来たなら、次はこうだな……」という判断も、状況によって全く変わります。お笑い芸人だってテレビの収録中では普通の話はしませんが、自分の子どもが桃太郎の絵本を持ってきて「読んで!」とお願いしてくれば、普通に桃太郎を読むでしょう。

AIも、状況や背景を知らないと、思ったような回答を出すことができません。「なぜそれをお願いするのか?」を明確に示しましょう。

③具体的にやってほしいことを伝える

大前提として、そもそもAIに何をしてほしいのかを伝える必要があります。イラストを描いてほしいのか?物語を書いてほしいのか? 何かを作ってほしいわけではなく、何かを添削してほしいのか?

やってほしいことをなるべく明確に伝えましょう。注意事項としては、やってほしいことが複数個あるときは、1工程ずつ分けてプロンプトを送ったほうが出力のクオリティは上がります。

例えばYouTubeの動画のネタを考えてほしいときも、トレンドをリサーチして、動画のタイトルを考えてもらって、動画の台本を作ってもらうという工程が発生します。まず「リサーチをして」とプロンプトを送り、その後に「動画のタイトルを考えて」と送り……といったように工程を分けていくようにしましょう。