日本の地方自治体を支援するための寄付制度である「ふるさと納税」。楽しみなのはやっぱり返礼品。寄付先の自治体から地域の特産品や名産品の数々をゲットできて、しかも地域貢献までできると一石二鳥。今回は総務省がまとめた「2023年度の市区町村外からの寄付件数」に基づいて「石川県」のふるさと納税ランキングを発表。寄付件数の多い順にベスト10を発表します。


ふるさと納税ランキング(石川県編)寄付件数TOP10!輪島塗や加賀友禅、伝統工芸だけでなくグルメも美味しい石川県、ベスト1は「輪島市」
伝統工芸、新鮮な海の幸…石川県で人気のふるさと納税の返礼品は?
石川県は北陸地方の中央に位置し、日本海に囲まれた北部の能登半島と険しい山地のある南部の加賀地方で形成されています。県庁所在地は金沢市。人口は約109万人。県土面積の7割が森林で林業が盛んなほか、対馬暖流の影響から漁場が多くあります。輪島塗、加賀友禅など数々の伝統工芸品が発展してきた石川県は製造業も盛んで、伝統工芸の技術を使って近年のニーズにあったモノづくりも行われています。2015年に北陸新幹線が開業し、近年旅行先として人気を集めています。新鮮な海の幸が楽しめるだけでなく、加賀百万石と呼ばれる豊かな土地であったことから伝統的な文化も多い、魅力的な場所です。
日本三名園の1つである「兼六園」は城下町であった現在の金沢市で歴代の加賀藩主によって造られた大庭園で、広い園内には池や築山、御亭などが点在する「廻遊式」を取り入れています。兼六園と橋で結ばれているのが、加賀藩前田家の居城跡に造られた「金沢城公園」です。金沢城は天守閣を持ちませんでしたが、重要文化財の「石川門」「三十間長屋」、場所によって色や形の異なる石垣、復元された「菱櫓」や「五十間長屋」など見どころもいろいろ。
そんな石川県のふるさと納税寄付件数ランキングを第3位からみていきましょう。
第3位 七尾市(65,478件)
七尾市は能登半島の東部に位置し、日本海に面していることから、能登の政治・経済・文化の中心市として栄えてきました。前田利家によって築かれた小丸山城の跡地「小丸山城址公園」は七尾湾を見渡せる小高い丘にあり、「利家とまつ」像が建っていることでも有名です。春は桜が、初夏はツツジが美しく咲き乱れます。600年以上の歴史を持つ「一本杉通り」には主に寄棟造りの町屋が50軒以上も立ち並んでおり、歴史や商品、お店について話を聞くことができます。
七尾市のふるさと納税返礼品で人気な品は「能登かき むき身」です。日本初の世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」で養殖された、濃厚で風味豊かな能登牡蠣で、鮮度がよくぷりぷりした身が楽しめます。「サザエ詰め合わせ」は栄養満点な海藻を主食として育った七尾湾の朝採れサザエで、コリコリとした歯ごたえがよく、新鮮で豊かな香りがおいしいと評判です。
