“天然のいけす”をもつ富山県…人気のふるさと納税の返礼品は?

北陸地方の最東部、東は新潟県と長野県、南は岐阜県、西は石川県に接する富山県。県庁所在地は富山市で、総人口は100万人ほど。北側を日本海に、そのほかの三方を山に囲まれた自然豊かな地域です。南東には3,000メートルの山々が連なる北アルプスがあり、富山湾には豊富な水産資源があることで有名。富山湾は水深が1,200メートルある深い湾で、天然のいけすと呼ばれています。山々からの雪解け水が流れ込み、春はホタルイカや白エビ、秋はベニズワイガニ、冬は寒ブリの水揚げが多く行われています。これらの新鮮な地魚で握られる「富山湾寿司」は富山県ならではのおいしいグルメです。

富山県は第2次産業が盛んな地域で、豊富な水資源を生かした化学、紡績産業が大正時代から根付いているのに加え、戦後はアルミなどの金属や機械産業の集積が進んでいます。また、「くすりの富山」として医薬品の生産額が非常に高いことで知られています。観光スポットとして有名なのが、日本三大渓谷のひとつ「黒部峡谷」。その渓谷に建つ「黒部ダム」は壮大なストーリを語りかけてくれます。また五箇山地域は岐阜県の白川郷と共に登録された世界遺産の「合掌造り集落」が川沿いに点在。訪日外国人からも高い人気を誇っています。

そんな富山県のふるさと納税寄付件数ランキングを第3位からみていきましょう。

第3位 射水市(14,276件)

射水市は富山湾に面しているため水産業が盛んであり、シロエビやベニズワイガニなど数々の魚介類が水揚げされます。「海王丸パーク」周辺は風情ある湊町で、個性的な13の橋をレンタル着物で散策することもでき、近年観光地として人気が高まっています。加茂神社の春の大祭「やんさんま」では馬上から矢を放つ「流鏑馬式」という神事を見ることができます。また7月末には毎年花火大会が開催されており、落差が世界一のナイアガラ花火や尺玉10連発など豪華な花火を楽しめます。

射水市のふるさと納税返礼品で人気な品はやはり海産物です。特に「新湊産紅ズワイガニ」はズワイガニとは異なる深海性のカニで、身に水分が多く上品な甘さが楽しめます。ほかにも「キトキトの刺身を丸ごと昆布にしめた富山の食文化『昆布〆のセット』」が人気です。富山県では北前船の港町であったことから食卓に昆布が多く並ぶ文化があります。「キトキト」は、活きがよく新鮮なものという意味です。新鮮な魚介に昆布のうま味が染みていると大変好評価です。また、透明感のある淡いピンク色の身から「富山湾の宝石」と呼ばれるシロエビのセット「ムキシロエビと殻付きシロエビ2種セット」は非常に甘く濃厚で、まったりとした食感が人気です。

ズワイガニ※画像はイメージです。実際の返礼品とは異なります
ズワイガニ※画像はイメージです。実際の返礼品とは異なります