資産運用だけでなく、あらゆる商売には「安く仕入れて高く売る」という“鉄則”があります。しかし、登録者数70万人超の資産運用YouTuber小林亮平氏によると、株式相場の暴落時を狙う手法は「本当に難しい」と警告します。とはいえ、大きな利益を得るためにリスクはつきもの。そこで、同氏の著書『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)より、暴落局面で投資する際のポイントをみていきましょう。
〈新NISA〉1株1万円の銘柄が下落相場で8,000円に…今が買い時だ!→大損で悲鳴!? 初心者がついやりがちなNG行動「スポット投資」の落とし穴【メガバンク出身YouTuberの助言】
この投資手法で大事なポイント
大事なポイントとして、暴落時の投資は感情に左右されやすい分、事前にマイルールを決めて、とにかく機械的に投資していきましょう。
ちなみに、「暴落が来るのを待って積立投資を始めればいいのでは?」と考える人もいるでしょう。
しかし、コロナショックを例に挙げると、暴落から数ヵ月足らずで相場が回復したため、せっかく待機した意味があまりなかったと言えます。
また、そもそもですが、相場を気にせずに投資を始めたいと考える人こそ、積立投資が向いていると言えるでしょう。
積立投資は、暴落時も安い価格でたくさん買えてラッキーと思えるため、精神的な余裕を持ちやすいのがメリットでした。そのため、相場の値動きに一喜一憂しなくて済むのが、積立投資の魅力だと覚えておきましょう。
積立額はいつでも変更できる?
新NISAつみたて投資枠(年120万円)で月10万円まで、成長投資枠(年240万円)で月20万円まで積立が可能です。この積立額はいつでも変更可能なので、まず無理のない金額から積立を始めて、将来的に積立額を上げることも問題ありません。
ただし注意点として、その月ごとの積立額を変更して設定することは、基本的にできません。たとえば、1月5,000円、2月3,000円、3月7,000円、4月1万円などと、事前に設定することは不可と思っておきましょう。
あくまで積立投資とは、あらかじめ決められた金額(定額)で、継続的に購入する方法となります。
ちなみに金融機関によっては、指定した月の積立を増やすことができるボーナス設定というサービスもあります。これにより、たとえば月5,000円で積立設定をしておいて、6月と12月だけ1万5,000円に増額して購入することも可能です。
ボーナス設定は1度設定すれば、積立の増額注文を自動化できて便利なので、興味がある人は試してみましょう。
小林 亮平
資産運用YouTuber