IMD「世界競争力年鑑」2023年版によると、国際競争力ランキングにてデンマークは競争力総合順位でトップを獲得しました。一方で、日本は35位と過去最低を更新。双方の働き方の違いとは? 本記事では、日暮いんこ氏の著書『北欧、暮らしてみたらこんな感じでした』(大和出版)より一部抜粋・再編集し、北欧暮らしの実態を解説します。
16時に帰宅しても国際競争力世界1位…「デンマーク」の企業では問題視されることだが、35位の「日本」では当たり前に行われていること【北欧移住者が解説】
就業時間の絶対厳守が仕事効率をあげる
私自身、日本でのOL時代、そして実は今でも、フリーランスの仕事のときは終業時間を特に決めずに、つい「この仕事のキリのいいところまで」なんて曖昧な目標で、ダラダラと長時間労働をしてしまうことがよくあります。そうすると、仕事と休憩の境目が曖昧な時間も増えていきます。懲りずに長時間労働をしてしまうのは、仕事がノッているときであれば、それでも頑張れたという満足感があり、楽しかったりするからだと思います。
ただ、そのメリハリのない仕事習慣が問題なのは、仕事で行き詰まった途端に、集中も息抜きもどちらもできなくなってしまうことかもしれません。仕事は進まないし、ストレスも溜まり続けるという悪循環にはまってしまいます。
終業時間を「決めて、守る」だけ! とわかっていても難しいですよね。そんな中、日本に住む私の友達が、子供が産まれてから保育園のお迎え時間という絶対厳守の時間制限ができたことで、効率が格段に上がり、驚いたと言っていました。
それを聞いて、自分の力の及ばない締め切りがあるといいのかと気がつき、定時に終わらないと間に合わない時間にジムや病院、映画を予約してみたところ、本気で焦ることで集中でき、効果てきめんでした。「我こそは意志力薄弱なり!」という方におすすめします(ただ、習慣化する前にアポイント用件がネタ切れするともとに戻ります)。
日暮いんこ
クリエイター