快適な部屋で過ごしたいですよね。勤務医で賃貸オーナーのこう氏は著書『ひとり暮らし大全 自分空間を整えれば人生は好転する!』で理想の部屋にまつわるヒントを伝えています。どんなことを知ればいいのでしょうか? 本書から紹介します。
地震対策として知っておきたいこと
姿見(全身鏡)を部屋に置く女性も少なくないようです。安全面と精神的影響の双方の観点からいって、できればやめてほしいところです。リビングや寝室などで、常に自分の姿が映っていると、〝見られている感覚〟になり、リラックスしにくいものです。そのうえ地震などで倒れて、割れてしまうとかなり危険です。姿見を置くなら、玄関傍そばの通路あたりにするのがいいかと思います。
できるだけしっかり固定しておくようにしましょう。水槽で魚を飼ったりするのはやめたほうがいいとも書きました。安全性という観点から考えてもそうです。水槽の下敷きにはならなくても、水槽が倒れるなどして、下の部屋まで水漏れが及ぶと補償問題になってしまいます。地震対策としては、食器やコップなどをきちんとしまっておくことも大切です。
地震のあと、お店でも個人宅でも食器や瓶などが割れて粉々になっている映像がよくニュースに流れます。実際にそういうことは常に起こり得ます。
・あまり使わない食器やコップは増やさないこと
・ 使わないなら食器やコップは箱に入れておくなどしてしまっておくこと(できれば処分していくこと)
・棚にしまう皿と皿のあいだにキッチンペーパーを挟んでおくこと
などが基本対策として挙げられます。食器棚にお皿を置いておく場合、下から「大→中→小」の順で重ねていく人が多いのではないかと思います。実をいうと、これは正解ではありません。地震対策を考えた場合、お皿は下から「中→大→小」の順に重ねていくのがいい、と言われています。
揺れは下から伝わっていくものなので、大皿の上に中皿、小皿と重ねていくと、中皿、小皿の揺れ幅が大きくなりやすい。中皿の上に大皿を置けば、遊びの部分が少なくなり、大皿のところで揺れが小さくなって小皿が飛んでいく危険性が下がるのだそうです。
日本では、どの地域に住んでいても、地震の危険を考えないわけにはいかないので、こうした対策はできるだけ頭に入れておいたほうがいいでしょう。自分でやれることに関しては、できるだけ実践すべきです。
こう
賃貸オーナー