10月「権利確定」の株主優待

企業が個人株主を増やすために行っている「株主優待」。現在、1,500社以上が株主優待を実施し、その内容は自社製品や自社サービスの優待券、割引券が主流ですが、企業によってはお米や金券、名産品など、企業独自のユニークな贈り物を設定しているところもあります。

株主優待を受け取るためには、権利確定日に一定数の株式を保有している必要があります。こう聞くと、株主優待を行っている銘柄を期限ギリギリに購入し、権利確定後は売ってしまえばよいと考える人もいるかもしれません。

しかし、企業としては自社株を長い期間保有してくれたほうが嬉しいというのも事実です。そのため、長期間にわたって自社の株式を保有してくれている株主に対して、「長期保有優遇」を行っている企業も少なくありません。

そこで今回は、10月に権利が確定する株主優待銘柄のなかから厳選して、長期保有によって優待内容が充実する5つの銘柄をご紹介します。

1.神戸物産〈3038〉

神戸物産は、「業務スーパー」を国内で1,000店舗以上展開する卸売業です。自社グループ工場を25拠点所有し、オリジナル性の高いユニークな商品を販売するほか、世界約50ヵ国の協力工場から「世界の本物を直輸入」をコンセプトに仕入れた商品も販売しています。

そのほか、外食・中食事業では「馳走菜(ちそうな)」「プレミアムカルビ」「神戸クック・ワールドビュッフェ」を展開しています。

優待内容は下記のとおりです。3年以上継続して2,000株以上保有していると、最大2万円分のギフトカードがもらえます。また、「自社グループ商品詰め合わせ」と引き換えることも可能です。

◆優待内容

JCBギフトカード

1,000円分----------(100株以上)

10,000円分----------(1,000株以上)

15,000円分----------(2,000株以上)

※自社グループ商品詰め合わせと引き換え可

※3年以上継続保有の株主は下記のとおり

3,000円分----------(100株以上)

15,000円分----------(1,000株以上)

20,000円分----------(2,000株以上)

2.巴工業〈6309〉

巴工業は、デカンター型遠心分離機で国内首位の中堅化学機械メーカーです。

日本における遠心分離機のパイオニアとして、デカンタ型遠心分離機を中心とした各種分離機や応用装置、関連機器の製造・販売を行う機械事業と、合成樹脂、化学工業材料、電子材料などの輸入販売を行う化学品事業を柱に展開しています。

優待内容は下記のとおりです。6ヵ月以上継続保有していると、保有株数に応じて自社関連会社のワインがもらえます。

◆優待内容

ワイン(自社関連会社取扱商品)

1本----------(100株以上)

2本----------(300株以上)

※1年以上継続保有(10月末日および4月末日の株主名簿に同一株主番号で各保有株式区分以上の株式の保有を連続3回以上記載)の株主が対象

※2024年10月割当は6ヵ月以上継続保有(2024年4月末日および2024年10月末日の株主名簿に同一株主番号で各保有株式区分以上の株式の保有を連続2回記載)の株主が対象