マンガ家の影木栄貴(えいき・えいき)さんが50歳にして結婚するまでの道のりを赤裸々に綴った初のエッセイ本『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(KADOKAWA)が5月に発売されました。1987年から1989年に内閣総理大臣を務めた故・竹下登さんの孫、ミュージシャンでタレントのDAIGOさんの姉で、最近は北川景子さんの義姉という肩書き(?)も加わった影木さん。本の反響も続々と届く中、「婚活がうまく行ったのは実家が太いからでしょ」という声もあったと明かす影木さんにお話を伺いました。
株や投資を始めたのは40代、コロナショックのときはひたすら仕事
――お金の話に戻りますが、お金についてページを多く割かれていたのは?
影木:一生一人で生きていく可能性が高いと思っていたので、小規模共済に入ったり、株式投資を始めたり、金を買ったり、終身保険に入ったりと老後資金のことを見据えて動いてはいましたね。とはいえ昔は「経費だ」って言って派手に使っていたりしたこともあったのですが、私が寝ている間にお金にお金を増やしてもらおうと株や投資をやり始めたのは、40歳を過ぎて自律神経失調症になって体調を崩してからです。
――お金の勉強もされた?
影木:勉強もしましたが、本の言うことはあまり聞かず、証券会社の人に勧められた商品を買ったり、自分が良いと思うものを買ったりしていたんですけれど、多少失敗もしながら、私の場合は実地でやっていかないと身につかないなと思いました。最初はマイナスがプラスに転じた瞬間にすぐ売ったりしていたのですが、ある程度安定している株だったらずっと寝かしておくのが一番効率が良いんだと気づくまでに結構時間がかかりましたね。
今は米アップルとマイクロソフトの株を持っているのですが、円安だから評価額が上がっているし、アップルとマイクロソフトが潰れたらそれはアメリカが終わっているときだと思って、そういう会社の個別株ならいいのかなと個人的には思っています。確かに下がる時は一気に下がるのですが、戻りも早いことを勉強したんです。コロナショックのときに一回すごく落ちたのですが、当時は株価を見ずにひたすら仕事をしていましたね。
――影木さんのバックグラウンドの話になってしまうのですが、影木さんがお金に詳しいのは政治が身近だったからというのはありますか?
影木:うちの両親なんて「株なんて手を出したらお金が全部なくなる」とかって言う人たちです(笑)。おそらくデイトレーダーや信用取引やっている人とごっちゃにしているんですよね。あくまでも余裕資金で貯金だけしているよりは株に回して運用したほうがいいということを言っているだけなので。だから収入があるうちに始めて何かあっても取り返せるうちに始めたほうがいいのかなと思っています。
THE GOLD60編集部