日本人がこよなく愛する「温泉」。2,000以上の温泉地、1万以上もの温泉宿が全国に点在する“温泉王国・ニッポン”で、もっとも検索されている温泉地はどこなのでしょうか? 4/1~4/30に検索された日本全国の「温泉地」について、TOP5を紹介します。
第1位は「草津温泉」
「日本三名泉」の一つに数えられる草津温泉。天下の名湯とも称され、多くの人が草津の名湯を楽しみに訪れています。
泉質は、基本的に強酸性。日本有数の酸性度を誇る温泉で、殺菌作用が強く傷や慢性皮膚病、神経痛などにいいとされています。草津温泉街の中心に位置する湯畑源泉の湯はpH2.1となっています。
草津のシンボル的存在のひとつ「湯畑」。毎分4,000リットルもの温泉が湧き出し、湯けむりが上がる姿は観光客に人気です。
第2位は「別府温泉」
「おんせん県」とも呼ばれる大分県は、豊富な湧出量を誇る日本有数の温泉地であり、そのなかでも別府エリアは日本有数の温泉地として知られています。8つの温泉郷からなる「別府八湯」は、それぞれ泉質が異なり、いろんな温泉を楽しむことができるのも魅力。また、地中から湧き出る蒸気を楽しむ「地獄めぐり」など、観光名所も多く、国内外の観光客から高い支持を得ています。
第3位は「嬉野温泉」
女性に人気の日本三大美肌の湯、嬉野温泉。九州屈指の名泉として知られ、源泉は17ヵ所で湯量も豊富です。食塩と炭酸を含有したアルカリ性の湯は良質で、汲み上げ時の温度は約100度あります。江戸時代の嬉野温泉は長崎街道の宿場町として栄え、今でも嬉野川の清流に沿って60軒余の宿が建っています。
名物はお茶と、とろける温泉湯豆腐。
第4位は「定山渓温泉」
北海道有数の温泉街で、古くから「札幌の奥座敷」と呼ばれています。札幌市の中心部から約30km、1時間ほどとアクセス良好。歴史は古く、慶応2年(1866年)に修行僧・美泉常山(後に定山と改名)がこの地に温泉を見つけて定住し、湯治場としたのが始まりです。周辺には豊平峡ダム、定山渓ダム、そ札幌国際スキー場など、観光施設も充実しています。
第5位は「箱根」
箱根は、年間約2,000 万人の観光客が訪れる日本屈指の観光地です。その魅力は、1日2万5,000トンもの湧出量があり、20 箇所に分けられる温泉場で、芦ノ湖や季節によって彩りが変わる山々、花々など、自然に囲まれた景色も愛される理由となっています。
泉質、自然どれをとっても、それぞれの温泉地特有の魅力があり、足を運ぶ楽しみがあります。寒い冬はもちろん、実は意外に冷えて乾燥している夏の体を温めて、血行を良くしてくれる温泉は、一年を通して行く価値のある場所です。
国内だからこそ、気軽に行けるのもまた嬉しいものです。週末は近場へ、3連休などを利用して少し遠出をして、注目の温泉に足を運んでみてはいかがでしょうか。