毎日使うキッチンがスッキリしていると気持ちいいもの。しかし、なぜかすぐにゴチャゴチャしてしまう…その原因は、珍しい調味料やスパイスなど、使う頻度が少ないものがキッチンを占領しているからかもしれません。本記事では、『「お金が貯まる家」にはものが少ない』(扶桑社)の著者で片付けのプロである下村志保美氏が、「あまり使わない食材」の見極め・見直し方法について解説します。
お土産でもらった珍しい塩や調味料「これ、一体いつからあるんだっけ?」…キッチンに陣取り続ける「あまり使わない食材」を整理するコツ【片付けのプロが伝授】
スパイス・香辛料は使い始めの日付を書く
塩と同じぐらい溜まりやすいのが、スパイスや香辛料の類。いただきものはもちろん、輸入食材店などで珍しいものがあると、ついつい買ってしまう……という方も多いのではないでしょうか。
私は、風味を味わうスパイスや香辛料こそ「鮮度が命」だと思っています。なので新しく使う場合は、必ずパッケージに黒いマジックペンで開封日を書いています。
これも、“黒いマジックペンを使ったものの管理方法”のひとつですね。黒いマジックペンは本当に便利なので、キッチン、リビング、寝室……など、各部屋に1本置くことをおすすめしています。
新しいものを使うときに、日付をメモしておけば「随分と時間がたっているな」、「長く持ちすぎているかもしれない」と、ものの見極め時を自動的に教えてくれるからです。
特にスパイスや香辛料は、いつ買い、いつ開けたものかを忘れてしまいがち。最初の日付から1年ぐらいたってもあまり中身が減っていないようならば、そこまで必要のない証拠。少しもったいないですが、思いきって処分してしまいましょう。
珍しい食品こそ早く使おう!
ここで私の“もったいない”エピソードもお伝えします。
以前、夫が中国へ単身赴任していた際に、高価なお茶をお土産に買ってきてくれたことがありました。時間をかけてていねいに抽出するタイプのものでスペシャル感のある一品だったのですが、私には、その「ていねいに」が、どうしてもおっくうで仕方がなく、そのままに。
夫からは「あれはすごくいいお茶なんだぞ」と言われましたし、私もプレゼントしてもらったこと自体は嬉しかったのですが、結局、飲むまでにかなりの時間がかかってしまいました。
こういった体験は、多かれ少なかれ、誰もがされているのではないかと思います。だからこそ私の持論は「珍しい食材こそ、いただいてテンションが上がっている期間にさっと使いきる!」。
また自分がお土産やプレゼントを買う立場になった場合も、想像力を巡らせたいですね。旅先で、仲のいいお友達に何か一品買いたいと思ったときは、ビールやワインなどのアルコール飲料にしています。あげるほうももらうほうもハードルが低いですし、飲んだあとの処分もわずらわしくないからです。
下村 志保美
「PRECIOUSDAYS」主宰