気がつけば部屋のクローゼットがパンパンになっている……という人も少なくないのではないでしょうか。そういった人の大半は、外出着ではなく「部屋着」の数がものすごく多いのだと、片付けのプロである下村志保美氏はいいます。そこで本記事では、下村氏による著書『「お金が貯まる家」にはものが少ない』(扶桑社)から一部抜粋し、「部屋着」を整理整頓するコツについて解説します。
クローゼットの中が二軍落ちした「大量の部屋着」でパンパンな人へ…「その服で避難生活をし続けること、できますか?」【片付けのプロが助言】
基本の部屋着は「3着」あればいい!
「それじゃあ下村さん、部屋着はどれぐらいの数があればいいんですか?」と思われる方も多いでしょう。私の場合は、仕事の都合で出張など家を留守にする機会があるのでやや多めに、年間を通じて3~5着をセットにしています。
まず、ブラトップ、ショーツなどの肌着は、洗い替えの頻度が多いので5着。その上に身に着けるTシャツと厚手のヨガパンツは3枚ずつ。秋から冬にかけてはパーカーを1枚、上に身に着けるだけ。どれも年に一回、新しいものに買い替えています。
コンビニぐらいならば躊躇なく出かけられますし、万が一、「すぐに自宅を出て避難してください」と言われた場合でも、ヨレヨレになるまで着倒さないようにしているので、恥ずかしい思いをすることもありません。
これらはすべてユニクロなどの定番品を購入していますので、サイズや価格も安定しています。そのための枠(予算)も確保していますので、年に一回買い替えたとしても、経済的なダメージもそこまでありません。
着なくなった服を大量に取っておき、なんとなく着ているよりも、保管する場所代の節約にもなっています。
ユニセックスなデザインを選ぶことも大事
また私は女性のお客様には、「部屋着はユニセックスなデザインを選びましょう」とお伝えしています。我が家には娘がいるのですが、これは、彼女にも強く言っていることです。
フェミニンさを際立たせる部屋着やパジャマが女性の心を潤してくれるのは確かですし、母と娘で「かわいいね~」と盛り上がれるのは楽しいものです。
でも悲しいかな、何が起こるのかがわからないのが現代社会。たとえ自宅にいても、宅配業者など人が出入りする機会はわりとありますし、避難所では性犯罪が後を絶たないという悲しい現実もあるのです。
ファッションは自身をもり立ててくれるもの。さらにその一方で、実用性や自分の身を守る道具としての役割もあります。だからこそ、ご自身の部屋着を一度整理し、リニューアルされてはいかがでしょうか。
下村 志保美
「PRECIOUSDAYS」主宰