「小さな円盤」が荷物を救う!?

みなさん、AirTag(エアタグ)ってご存知ですか? Apple社が出している追跡装置で、500円硬貨くらいの大きさで、円盤型の小さなものです。お値段は5,000円くらい。

これが優秀で、手元から離れた荷物が今どこにあるのか、iPhoneやパソコンのアプリで追跡できるのです。スーツケースや荷物に入れておくと、万が一ロストバゲージや紛失した時にも、荷物がどこにあるかわかるのです。Bluetoothでリレー方式につなげて探せる仕組みらしく、世界中どこでも追跡してくれます。

私の友人はロンドンから帰国する際、AirTagを入れたスーツケースをロストバゲージされてしまいました。追跡したところ、ロンドンのヒースロー空港にあることが判明。最初しらばっくれていた航空会社のスタッフに「私のAirTagによると荷物はヒースロー空港にあるはず」と問い詰めたところ、無事に戻ってきたそうです。

私も国内で電車に置き忘れた荷物が、AirTagを入れておいたおかげで警察の遺失物センターから無事に手元に戻ってきたことがあります(もちろん遺失物センターの場所もAirTagが教えてくれました)。

電池は1年はもつ仕様で、入れ替えも簡単です。電池の替え時もスマホのアプリで教えてくれます。

ホテルに着いたら「まずWi-Fi」

私はホテルに到着してチェックインをする時に、確かめることがいくつかあります。まず、チェックアウトの時間(日本のホテルの場合、プランによってチェックアウト時間が違う場合がある)。安い宿の場合は門限、または夜間帰宅した場合の入館の仕方などです。

そして、忘れていけないのが、Wi-Fiのパスワード。大概ルームキーや部屋の案内、テレビの初期画面などに書いてあるのですが、なにしろ字が小さい。ローガンズ(老眼)の私には読み取り不可能なことが多いです。

もう部屋に入ってしまったら電話で聞くのも面倒ですし、「私、デジタル苦手なの」と言ってフロントの人に「パスワードを教えて、というかこちらに入力してください」とお願いし、その場でWi-Fiの接続を確認してしまいます。部屋ごとのパスワードの場合はメモに大きな字で書いてもらいます。

何しろ今はガイドブックや地図より、インスタグラムの投稿やGoogleマップで情報を確認する時代です。海外で、いくら現地SIMカードを装着していても、ホテルなど安心してWi–Fiがつながるところで下調べできるとパケットの節約になります。

また海外では、チェックインしてから荷物を広げる前にシャワーや洗面台、トイレの水がちゃんと流れるか、部屋の電気は切れていないか、テレビのリモコンはつくかなどチェックします。もし不具合があった場合に部屋を替えてもらうのが簡単になるからです。

日本ではあまりこのような不具合は少ないかもしれませんが、部屋の匂いなど気になる場合があります。こんな時もまだ部屋を使う前なら替えてくれることが多いです。


地曳 いく子
スタイリスト