FRBは、年内3回の利下げを“約束”…実施されれば下押し圧力に
Q3.利下げが“見送られた”場合、どうなる?
たしかに、利下げが見送られることになれば、金融市場はいくぶん調整するでしょう。なぜなら、FRBは金融市場に対して3回の利下げを「提示」し、マーケットはそれを「約束」と受け止め、資産価格に織り込んでいるためです。
実際、最近の経済指標の堅調さやFRB幹部による「早期の利下げ観測をけん制する」ような発言を受け、株価は鈍く推移しています。
他方で、金融緩和が減らされる背景は、米国景気の堅調さにほかなりません。
「金融緩和への期待がなくなる」ということは、「好景気への期待が生まれる」ということであり、株式市場は「金融緩和のかわりに得られる好景気を好感する」でしょう(→そして、その際には、株高のもうひとつのドライバーである半導体企業の業績やバリュエーションを気にする必要があるでしょう)。
Q4.FRBが“実施された”場合、どうなる?
米国の利下げは、世界の金利にも下押し圧力をかけます。その可能性に備えて、ポートフォリオでは、たとえば、世界の債券やリートにも分散投資をすることが考えられます。
また、本格的な利下げになれば、ゴールドに妙味が出る可能性があるでしょう。
重見 吉徳
フィデリティ・インスティテュート
首席研究員/マクロストラテジスト
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