(※写真はイメージです/PIXTA)

インフレの高止まりが続き、FRBによる利下げ可能性が後退している米国市場。しかし、フィデリティ・インスティテュート主席研究員でマクロストラテジストの重見吉徳氏は、「利下げは引き続き、年内3回程度実施される可能性がある」といいます。その根拠と、実施される場合・見送られる場合それぞれの金融市場の展開について、詳しくみていきましょう。

FRBは、年内3回の利下げを“約束”…実施されれば下押し圧力に

Q3.利下げが“見送られた”場合、どうなる?

たしかに、利下げが見送られることになれば、金融市場はいくぶん調整するでしょう。なぜなら、FRBは金融市場に対して3回の利下げを「提示」し、マーケットはそれを「約束」と受け止め、資産価格に織り込んでいるためです。

 

[図表7]FRBの政策金利および今後の見通し
[図表7]FRBの政策金利および今後の見通し

 

実際、最近の経済指標の堅調さやFRB幹部による「早期の利下げ観測をけん制する」ような発言を受け、株価は鈍く推移しています。

 

他方で、金融緩和が減らされる背景は、米国景気の堅調さにほかなりません。

 

「金融緩和への期待がなくなる」ということは、「好景気への期待が生まれる」ということであり、株式市場は「金融緩和のかわりに得られる好景気を好感する」でしょう(→そして、その際には、株高のもうひとつのドライバーである半導体企業の業績やバリュエーションを気にする必要があるでしょう)。

 

Q4.FRBが“実施された”場合、どうなる?

米国の利下げは、世界の金利にも下押し圧力をかけます。その可能性に備えて、ポートフォリオでは、たとえば、世界の債券やリートにも分散投資をすることが考えられます。

 

[図表8]米国リート指数と米国10年国債利回り
[図表8]米国リート指数と米国10年国債利回り

 

また、本格的な利下げになれば、ゴールドに妙味が出る可能性があるでしょう。

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重見 吉徳

フィデリティ・インスティテュート

首席研究員/マクロストラテジスト

 

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