(※写真はイメージです/PIXTA)

ある日、突然やってくる「税務調査」の通知。後ろめたいことがある人もない人も、税務調査を望んで受けたいという人はいないでしょう。調査の現場では、調査官からの鋭い質問に対して、よけいな一言を言ってしまったために失敗してしまうケースも……そこで今回、多賀谷会計事務所の宮路幸人税理士が、税務調査を“無難にやり過ごす”ため、調査当日の流れと、調査官に対して「決して言ってはいけない」NGワードを紹介します。

税務調査中は“雑談”にも要注意!

税務調査というと、こわもての調査官が来て、いろいろと怖い思いをするのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、税務調査といって言っても、すぐに「あれを見せろ」「これはどうか」などとは聞きません。

 

実際、税務調査は多くの場合、ゆるやかな雑談から始まります。調査官には印象が良く、さらに聞き上手という、いわゆる“コミュニケーション上手な人”も多いです。そこで、ついつい雑談が盛り上がってしまう、というケースも少なからずあります。

 

しかし、これは要注意。税務調査官の雑談にはそれぞれ意味があるため、この雑談から申告漏れの指摘を受けることも多いのです。税務調査は、基本的に「聞かれたことにだけシンプルに答える」ことを徹底してください。

 

お金のかかる趣味をもってそうだなとか、部屋にあるカレンダ-の金融機関と取引があるのかなとか、高級車に乗っているなとか、調査官はさまざまなことをさりげなく見ています。

 

あとは、調査の際、調査官に聞かれてわからないことをあいまいに返したり、適当に断言したりするのはやめましょう。わからないときは、「すぐに思い出せないので、後で確認しておきます」と答えてください。人間ですので、すぐに思い出せないこともあります。調べてきちんと回答するほうが心証がよくなります。

税務調査は「例年と大きく違う」と対象になりやすい

いかがでしたか? 税務調査と聞くと、慣れていないためついつい身構えてしまいますが、適切な対応を心がければ、特に怖がる必要もありません。税務調査の連絡がきたら、落ち着いてしかるべき準備をし、スム-スに終了するように適切な対応をこころがけるようにしましょう。

 

税務署が税務調査の対象とするのは、申告書を見て、なにか問題がありそうだと感じた先です。たとえば、売り上げが突然大きく伸びた、交際費や外注費が突然大きくなった、など。例年と違うことがある場合、調査を受けやすくなります。

 

法人であれば概況書や、個人であれば特殊事項欄などに、例年となぜ違うのかという点を補足説明しておくと、税務調査にまでいたらない、ということは少なからずあります。税務署に誤解を与えない、わかりやすい申告書の作成を心がけることを意識するとよいでしょう。

 

 

宮路 幸人

多賀谷会計事務所

税理士/CFP

 

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