自信がない≠悪い事
成功は2つのパートに分けられる。それは、「準備」と「パフォーマンス」だ。
パフォーマンスの段階では、自信があるのはいいことだ。自信があると、周りからは能力がありそうだと思われるし、自分も不安な気持ちに襲われなくてすむ。
逆に、パフォーマンスの段階で自信がない状態だと、不安な気持ちが実力を発揮する妨げになる。やるべきことに集中できず、周りからも能力がなさそうと思われてしまう。
とはいえ、成功の中で「パフォーマンス」の占める割合はとても小さい。何かを達成するまでの時間と労力で考えれば、全体のほんの10%くらいだろう。残りの90%は「準備」だ。そして、自分のパフォーマンスに自信がない人ほど、より熱心に準備することになる。
たとえば、ある重要なプレゼンテーションを任されたとしよう。自信がなかったり、不安になったりするのはたしかにイヤなものだ。しかしそのおかげで、失敗や恥をかくのを避けるために、きちんと準備することができる。そしてその結果、自信があって心配していなかった場合よりも、はるかにいいプレゼンテーションを行うことができるのだ。
つまり、自分を向上させたいと思うなら、スタート時点で自信はないほうがいいということだ。自信を持つことは、本当の実力をつけるまではむしろ役に立たない。
そして自信のなさは、実力を高めることにつながる。言い換えると、成功は努力のたまものであり、そして努力するには自信はないほうがいいということだ。
これは考えてみれば当たり前であり、理にかなった話だろう。
しかもそれだけでなく、きちんとした科学の裏付けもある。高名な心理学者で、「自己効力感」(要するに「自信」と同じような意味だが、1980年代以降はこの言葉のほうが学者の間で好んで使われている)という言葉を作ったことで有名なアルバート・バンデューラは、高い実力が高い自信につながると明言している。
やはりパフォーマンスの質を上げることが、自信を高めるいちばんの近道だということだ。
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