中高年の引きこもり…「不遇の世代」の生き方とは
中高年の引きこもりに関しては、就職氷河期世代や団塊ジュニアといった、いわゆる「不遇の世代」が必ずといってよいほど話題になります。
親である団塊の世代は高度経済成長期を過ごし、雇用・給与ともに安定した生活を送っていました。一方の子世代は、まったくの正反対。バブルがはじけ何百社と面接をしても採用されず、非正規雇用のまま働き続けた結果、社会への絶望感を募らせたまま年を重ねた……という方々が多い世代です。
就職氷河期世代に関しては、政府も支援に取り組んでいます。厚生労働省は「就職氷河期世代活躍支援」と題し、特設サイトを創設。不安定な就労状態にあったり、職を得られなかったりする人に向けて、雇用の窓口を広げています。
働いて、老いる。誰もが必ず通る道のりが、日本ではどんどん険しくなっている実情があります。毎日の生活で精いっぱい……の働き手、そして高齢者の方々への、セーフティネット構築が急がれるばかりです。