「古くなるのに高くなるってことがあるか!」とゴネる
賃貸派でも分譲賃貸で住んでいる人には、修繕積立金の分高い家賃がかかっている。自身の資産ではないのに払い続けるのは、損をしている気分にはならないのだろうか。話を聞いてみた。
「中層階・1LDK・月28万円の部屋に住んでいます。分譲賃貸だとただの賃貸と違って、ラウンジやゲストルームなどの施設が使えます。その分高いのかもしれませんが、あまりそこは気にしたことはありません。管理費はかかるでしょうが便利なほうがいいです。基本的に今住んでいるタワマンが好きだし、将来可能であれば購入したいとも思っているので、高めの修繕積立金があってもいいと思います。とはいえ契約更新で家賃が高くなったときはかなり揉めましたが。交渉材料としては、古くなったのに高くなることがあるかってゴネましたよ。更新料もあるからきつくて」(東京/37歳)
大規模修繕工事後までも住み続ける予定なのか。
「逆に大規模修繕工事で音がうるさかったり、眺望が悪くなったり、不便が生じるならばそのときに引っ越しを考えるかもしれませんね。期間にもよりますが。購入も考えてはいるので、どのタイミングだったら安くお買い得に買えるかも見計らっています。とはいえ、そうこうしているうちに家賃を捨て続けているのも損なので、早めに決めるかもしれません。“オリンピック後に下がる”と言われ続けていたので待っていたのはありましたが、むしろ上がりましたし……。大規模修繕のタイミングでの価格変動も聞きますが、投資するわけではなく自分が住むわけですし、気に入っているので良い部屋が出たら購入しようかなと思っています」
2025年にはタワマンの大規模修繕ラッシュが始まるとの話もある。その資産価値について改めて問われるターニングポイントとなるかもしれないが、個人に目を向ければ、「自身の年齢」というもう一つの大きな要素が否が応でも関わってくるのだ。