「国」をあてにするのはムダ…20代・30代は「生涯賃金3億円以上」を目指すべきといえるワケ【経営コンサルタントが解説】

「国」をあてにするのはムダ…20代・30代は「生涯賃金3億円以上」を目指すべきといえるワケ【経営コンサルタントが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

20代・30代の若い世代は、社会人になった途端に「老後」の心配をする傾向があるようです。経営者として2つの企業を上場させた実績をもつ経営コンサルタント・池本克之氏は、国をあてにせず、「生涯賃金3億円」を目指すべきといいます。どういうことでしょうか。池本氏の著書『「それでも稼ぐ人」33のルール』(三笠書房)から一部抜粋してお届けします。

「老後2,000万円問題」をどう考えるか

より安心するためには「よし、これなら足りる」という確信が欲しいですよね。それについてもやはり、老後に必要な費用をざっと計算しておくことがポイントになります。

 

仮に65歳で老後がはじまり、死ぬまでに30年あるとします。生活費は現時点での額をもとに計算すればよいでしょう。

 

年齢を重ねるにつれて、あまりお金を使わなくなります。夫婦2人の生活になるとすると、子どもの教育に関わるお金はいらなくなるし、外食などの交際費は格段に減ります。3割減くらいで計算するのが現実的かもしれません。

 

たとえば現在、家賃または住宅ローン、水道光熱費、食費、通信費、交際費、娯楽費などで、合算して月に30万円ほど使っているなら、21万円程度で見積もるのが妥当な線です。

 

であれば、年間252万円、30年で7,560万円くらいが必要になりそうです。

 

ちょっとびっくりするような金額かもしれませんが、貯蓄などから取り崩して使わなければならない金額は、ここから年金受給額を差し引いた額になります。

 

もし年金を月に15万円もらえるならば、年間180万円、30年で5,400万円得られますから、

 

「7,560万円−5,400万円=2,160万円」

 

2,160万円をプールしておけばまずは安心、とわかります。

 

数年前に「老後2,000万円問題」が話題になったとき、「2,000万円……ムリだ!」と絶句した人も少なくなかったと思います。でもこうやって計算してみると、「そんなもんか」と納得し、安心できるのではないでしょうか。

 

こうして「65歳の時点で2,000~3,000万円あれば大丈夫」とわかれば、あとは「貯蓄計画」を立て、コツコツ貯金することに加えて、余裕資金の「運用計画」を立てて増やしていくことを考えればOKです。

 

 

池本 克之

株式会社パジャ・ポス

代表取締役

 

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「それでも稼ぐ人」33のルール

「それでも稼ぐ人」33のルール

池本 克之

三笠書房

給料が上がらない。学歴がない。いまは不景気だ。もう若くない―― 「それでも稼ぐ人」に共通する仕事術、投資術、人生戦略とは? ◎できる人は、自分の年収は自分で決める ◎「副業」なんかしない ◎「一円玉」でも迷わ…

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