(※写真はイメージです/PIXTA)

不動産を買ったり、借りたりするときに、知らないと損をすることは多々あります。たとえば、借りるときの家賃交渉術です。本記事では、金融業界25年のキャリアを持つFP田中和紀氏による著書『FPが教える!マネーリテラシーを高める教科書』(ごきげんビジネス出版)から、不動産購入時、賃貸時に知っておくべきことについて解説します。

賃貸用物件の「家賃」の交渉術

不動産の賃貸について、賃貸を考えるうえで大切なことは、場所・広さ・家賃などがあるでしょう。無難な決め方は、ウェブサイトを閲覧し多くの物件を見ることで、相場観を養うことでしょうか。場所や広さで家賃はある程度決められ、他は築年数や設備などが加味されます。

 

物件をサイトなどで絞れたら、不動産会社に問い合わせます。問い合わせした物件がない場合もあり、サイトを更新していない会社もありますので注意しましょう。

 

無事に入居となったあとも大切です。家賃は基本的に下落すると考えてよいでしょう。不動産の価値は年数とともに、経年劣化していくものです。ただし、人気の場所で地価が上がったりすれば、家賃が上昇するケースもあるかもしれません。

 

基本的には下落するため、交渉もしましょう。周りの家賃相場を知ることで、大家に手紙などで家賃改定をお願いするのです。私の場合は、入居して4年目ぐらいでリーマンショックが起こり、数千円ですが家賃の減額交渉に成功しました。このような不況時には、相場は下がるものです。

 

周りの家賃などの客観的事実を示し、交渉しましょう。数千円の減少でも、数年続けば大きな金額になります。さらに年数が経てば、引き続き周りの状況を見て、減額できないかを交渉するのです。相場は下がるのですから、交渉は当然の権利です。

 

このとき金額も具体的に提示すべきで、目標どおりの金額にならなくても、減額には応じるかもしれません。もし家賃の値下げに応じてくれなければ、他に転居することも考えましょう。2年の更新時期などが狙い目です。

 

不動産の購入の場合は、金利に変化がなければローン返済の金額に変化はないのですが、賃貸は交渉で年数とともに家賃を減額できます。逆に交渉しなければ、相場より割高な家賃を払うはめになってしまいます。長年同じ場所で賃貸する人は、ぜひ交渉を行いましょう。

 

 

田中 和紀

ファイナンシャルプランナー

 

※本記事は『FPが教える!マネーリテラシーを高める教科書』(ごきげんビジネス出版)一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

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