(※写真はイメージです/PIXTA)

住民税と所得税、社会保険料を合わせると、平均で約2割を占める額が税金として給与から天引きされています。そうした税金から成り立っている「公共サービス」。上手く活用できていなければ税金の払い損になると、金融業界25年のキャリアを持つFP田中和紀氏はいいます。本記事では、同氏による著書『FPが教える!マネーリテラシーを高める教科書』(ごきげんビジネス出版)から、身近な公共サービスの活用方法について解説します。

住居費用

2つ目に住居費です。URという公共の住宅があり、一般の住宅より若干安めです。広く公募しているので、まずは検討すべきでしょう。賃料の違いは大きな金額の違いとなります。公営は抽選など面倒ですが、私たちの税金が使われていると考え、「自分が恩恵を受けてみせる」という気持ちになりましょう。

 

住宅ローンにしても、フラット35などがあります。固定金利で保証人不要です。ぜひ検討材料に!

 

老後費用

最後の人生3大支出は老後です。高齢化で支出が気になるところです。老後費用も特養などの公共施設を使えば、安くできます。介護施設やサービスは、公的介護保険で認定を受ければ、実費は原則1割負担。あらゆる公共施設やサービスは、税金が投入されていることを考え、自分の支払った税金の見返りは受けてほしいものですね。

 

公共的なものは宣伝や広告が少なめです。よって、サービスを受けるためにも、積極的に自分たちから情報を取りにいき、行動に移した人だけが得られる特典になります。広範囲な情報収集は大変なので、ピンポイントで収集しましょう。

 

自分が必要と感じた支出に、公的なものがないのか考えるクセをつけるとよいでしょう。公共的なものは事前に税金としてお金を払っているので、遠慮なく利用ができます。知識や情報を増やし、まずは公的なものを考えられるようになりましょう。

地域によっては公共のジムや図書館も

私の話をすると、人生3大支出以外では、トレーニングジムなどが個人的に役立った公共サービスでした。最初は民間のジムに通っていたのですが、公共のジムに切り替えました。金額だけでなく、モチベーションや自己管理も切り替えた理由です。

 

金額は1回300円とか500円であり、たまに行くのであれば公共のジムが安めです。ジム通いは周りの環境も大事で、公共のジムのほうが鍛え抜いた若者や外国人が多く、気持ちがハイになります。もちろん地域や時間にも影響しますが、私にとってはよかったことです。

 

そして自己管理について、健康維持でやっているため、自分のペースで行えます。最初は民間のジムでトレーナーについてもらい、通う習慣をつけました。通う習慣がつけば、自分のペースで通うようになります。体調不良などで休んでも、料金は発生しないためムダにならず、無理なく公共ジムに10年以上通い続けています。

 

また、公共サービスではないのですが、家の周辺には道や公園などがいろいろと整備され、快適に散歩やランニングをできますよね。インフラ設備にも国や地方公共団体が税金を使って整備しており、私たちは恩恵を受けているのです。

 

あとは図書館でしょうか。私の仕事上、家にいることも多く、午後からの時間は集中力をなくすため、図書館に行って気分転換を図っていました。図書館でインプットすることも、仕事でよく利用しました。知識は武器となることでしょう。

 

このように、生活の中にある公的なものを意識して、考えるようになれば、国や地方自治に対してポジティブになり、楽しくもなれるのです。波及して、自分の支出するものに興味や関心が沸き、民間サービスでも比較検討する習慣がついていきます。ぜひ楽しみながら行動をしましょう。

 

 

田中 和紀

ファイナンシャルプランナー

 

※本記事は『FPが教える!マネーリテラシーを高める教科書』(ごきげんビジネス出版)一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

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